obese and/or malnourished 肥満か栄養失調か?

オリジナルはこちらで。
http://www.pr-inside.com/europe-at-1100gmt-r147831.htm

LONDON _ Despite Britain's high obesity rates, millions of Britons may actually be malnourished, health authorities and nutrition experts say. While most malnourished people have an underlying medical condition, experts say the poor state of the average British diet _ often high in fat, salt and calories, but low on essential vitamins and minerals _ means there are increasing numbers of people with nutritional deficiencies who may otherwise appear normal. BC-EU-MED--DIET-MALNOURISHED BRITAIN. Moved. By Maria Cheng.

英国のずさんな食生活にスポットをあてた記事です。ああ、Jamie Oliverの努力もむなしく、、、。
でもこの記事を読んで、6000マイル離れた極東までは伝わって来ないイギリスの一面が鮮明に思い返された~(笑)。

でもこの事実、ひと事ではありません。、栄養とカロリーは別物です。栄養価が高い=カロリーが高いというわけではありません。



jamie oliverさんは大好きなシェフのひとり。彼のレシピブックは4冊持っています。私のつくるローストチキン、クスクスサラダ、パンやビザの生地などは、基本は彼の物というのが多いのです。彼のスクールディナーキャンペンについてはこちらからどうぞ。
http://www.jamieoliver.com/schooldinners/

肥満と栄養失調、両方に苦しむ英国人の食生活


専門家の話しによれば、十分な栄養をとっていないほとんどの人びとは、大きな疾病の予備軍となっており、英国人の平均的な食生活はずさんで、高い脂質、塩分、カロリーの摂取、およびビタミンやミネラル不足という問題を抱えている。実は栄養失調であるのに平常にみえて(十分に栄養をとっているように見えて)問題視されていない人びとが増加の傾向にある。


The Department of Healthは、少なくとも約200万人の英国人が栄養失調である可能性が多いとし、多くの栄養学専門家は、英国人口の約6%、400万人のイギリス人が栄養失調を患っていると見ている。

過去10年間にthe Department of Healthが入院患者について集計した結果によると、入院患者のうちの半分が栄養失調らしき症状がみられ、4分の1の患者は実際に栄養失調だったという。

肥満を患う英国人中の栄養失調患者の割合についての具体的な数字は発表されていないが、現在、体重過重の患者も含め、より多くの栄養失調患者が入院中であると、医師達は語る。英国政府の統計によると国民の22%が肥満、75%が体重過重だと言う。

外から見ただけで栄養失調患者を見分けることは難しい、とサウザンプトン大学の臨床栄養学と新陳代謝を専門とするMarinos Elia教授は言う。『英国で、人びとは十分以上に食物を摂取しているのだが、野菜や果物の摂取が不足している』。

消化器病専門医で、英国の栄養失調患者のためのアクショングループの議長を務めるDr. Alastair McKinlayは『太っていれば、栄養失調であるはずがないという、まちがった観念が横行している』ということを浮き彫りにした。

英国民に配給された世界第2次大戦時の食事の方が現在の英国人の食事よりも栄養価が高いと主張する専門家達もいる。1939年から1945年まで英国民はクーポンの綴りを受け取り、小麦粉、牛乳、卵、肉、缶詰の果物などにこれを変えていた。

『配給制は、栄養価のよりよい食生活の実践に大きな成功を遂げた。理由として考えられるのは、量が決まっていた事、そして、そこそこ栄養価のあるものが配給されたということだ。決して自分は、配給制の再現を奨励しているわけではないが、当時の食生活は栄養価が今よりも高かった』ナショナル肥満フォーラム議長のDr. Colin Waineは述べ、同士は、英国の今日の飽食が、人びとに正しい食べ物を選択させているとは限らず、『だからといって配給制で人びとは適切な栄養、適切な量だけ摂取することができたが、それが今日にも応用できるとも限らない』と付け加えた。

the Department of Healthによると過去5年で病院が診断した栄養失調患者は40%増えたとしているが、専門家はこの大きな増加をの理由を、専門機関がこのことにより関心を持ち、調査をしたからだと見ている。


栄養失調で肥満だという人びとは飢餓の危機には瀕してはいないが、その他の面で健康を害している可能性があり、ほとんどのケースでは糖尿病や心臓病などの肥満との合併症を伴っており、いったん体重が減り始めると、栄養失調患者の身体は、脂肪ではなく、筋肉のような体内の組織を栄養源として消費しはじめる。医師の目にも一目で体内で起こっているビタミンやミネラル不足を診断するのは難しい。

英国において、ほとんどの人びとは十分な食料を摂取していないというよりは、摂取しすぎの傾向があり、英国の栄養失調者を見分けるのは困難であるとDr. Colin Waineは述べた。

ほとんどの場合、ビタミン不足は、皮膚疾患、甲状腺の腫れ、歯茎の出血などを伴う。深刻なケースでは栄養失調患者は、抜け毛や、筋肉の著しい低下、下腹部の膨張、貧血やくる病を疾病する場合もある。診断された多数の栄養失調患者のケースは、エイズ、癌、結核などの慢性病を患っている。


避難の的としてあげられるものの中には、栄養価の低い既製食品やファストフードがある。有名シェフ、Jamie Oliverの、英国の学校に、栄養のある食事をもたらそうという運動もよそに、政府機関は、2週間に4回程度なら、加工した肉を食べても害はないとし、ハンバーガやソーセージ、ミートパイといったメニューを生徒達の昼食に戻す方針を決めた。

英国の食生活は諸々の問題を抱えており、今月上旬、the United Kingdom's Food Standards Agencyは、国民のフォラシン不足を補うため葉酸を国産小麦粉に加えることを定めた。

最近の調査で、奨励されている量(five daily portions)の野菜や果物を食べている大人は20%に満たず、『人びとはまさか英国のような国に栄養失調などという問題があると思わないが、多くの食べ物を摂取していることが、十分な栄養を摂っているということにはならないのである』とDr. Alastair McKinlayは述べた。