人の言うことは半分聞け
あとは自分で考えて行動に移せ
おそらくうまく行かない
しかしそこに独創性が生まれる
創造性は行動の起点となるアイデアを生み出す「もと」です。誰も考えないようなことを考えて、それを物なり形なりにしてみせれば、その仕事は必ず評価されます。「人の真似は絶対にしない」と絶えず意識していれば、おのずと創造性は生まれてきます。
人間は一度教わると
その教わったことしか
できなくなる
思想家であり美学者でもあった柳宗悦(1889〜1961)が、染色工芸作家の柚木沙弥郎氏に送った言葉です。教わりすぎることは、その人が本来備えていた個性を萎縮させてしまいます。
ほどほどに
脳に空間を用意することが教育だ
教育において創造性を啓発するためには、自分で考えさせなければなりません。そのためには、「こう教えてもらったが、自分はどう考えるか」という思考実験をする余裕が脳に必要なのです。
いかなる言葉をもってしても
真意を十分に伝えることはできない
行動を見せて初めて可能になる
自分が思っているほどには、他人は自分を理解してくれていません。そして、自分の思いを伝えるには、百の言葉よりも一つの行動です。とくに難しい仕事に取り組む際には、自らが率先して行動し、その仕事に真摯に取り組んでいる姿を見せなければ、人は決して動きません。
教えるということは
共に希望と夢を語ることだ
吉田松陰は弟子たちと一緒に生活をしながら、同じ目標に向かって仕事をしていました。そこで私も、郷里の山梨県の生家を改築し、螢雪寮と名づけた塾を作りました。今でも時々その家に行き、若い人たちと寝食をともにし、研究の発表会や討論をしています。
芸術は目から摂取する栄養である
口から入る栄養は
身のためにならないことがあるが
目から入る栄養は
身心に害になることはない
熱海市のMOA(Mokichi Okada Association)美術館を訪ねた際に思ったことです。芸術には、計り知れないパワーがあります。アウシュヴィッツ強制収容所から生還したヴィクトール・フランク(1905〜1997)も、「芸術は人の魂を救い、生きる力を与えるものだ」と言っています。
子どもが両親のいうことを
すべて聞くようでは
両親を越えて
立派に成人することはできません
子どもが親の教えをすべてそのまま受け入れて、その行動の真似をするだけでは、親のレベルは超えられません。親は子どもが自由に工夫をする余地を残してあげながら、大きく包んであげることが必要です。