環境保護で語られることが多い13番目の目標「気候変動に具体的な対策を」ですが、防災と非常に関連性が高い項目です。自然災害と気候変動は密接に関連しており災害発生を抑制するためには、気候変動に対して取り組んでいくことが重要です。SDGsはあくまで世界が目指すべき規範的なものですが、具体的に温室効果ガス削減目標の提出義務を負っているのが、2015年のCOP21(第21回気候変動枠組条約締約国会議)で採択されたパリ協定です。

パリ協定は京都議定書の後継にあたります。京都議定書は気候変動枠組条約に関する議定書tとして1997年に採択されましたが、温室効果ガスの削減目標は先進国のみが対象となっており、主要な排出国であった米国が参加していない状況でした。

一方パリ協定では、先進国、途上国の区別なく、各国が削減目標を掲げ、気候変動の対策に取り組んでいます。主要排出国である米国や中国を含めた、世界の温室効果ガス排出量の86%を占める国々が締結しています。

パリ協定は、産業革命前からの世界の平均気温上昇を「2度未満」に抑える。加えて、平均気温上昇「1.5度未満」を目指すことを目標にしています。また各国は5年ごとに削減目標の進捗を提出、レビューし、世界全体で取り組み状況を確認しながら進めていく体制が整えられています。

温室効果ガス削減を行い、気候変動の影響を抑えることが、自然災害の発生を抑制することにつながるのです。

参考:防災とSDGsの関連性とは?https://asobi-bosai.com/blog/20201207716/より引用&編集

マキコーポレーション「「防災ノーティス」より

いつも防災:「防災士(日本防災士会)」/ 「防災危機管理者(日本防災管理協会)」