地球温暖化とヒートアイランド現象は、気温を上昇させ、相乗効果で気温がさらに上がる危険性もあります。実際に都市部の猛暑日の日数や熱帯夜の日数を見てみるとここ100年ほどで変化が見られます。日本でヒートアイランド現象が囁かれ始めたのは1970年代になってからです。2020年までの50年間の変化を見ると、猛暑日の日数は各都市部で増加しています。

例えば名古屋は、1990年以降に猛暑日の日数が大きく増加しており、2019年には猛暑日が35日を超えるなど多くの日数を記録しています。熱帯夜の日数は、東京は2010年に55日以上、大阪では1993年に60日近く、その後も数年おきに50日前後の熱帯夜を迎えている年があります。全国的に見ても猛暑日や熱帯夜の日数増加は発生頻度の少ない札幌を除いて増加傾向にあります。

このように、各都市での長期的な変化は都市化による気温上昇の影響も現れていると考えられています。つまり地球温暖化による全体的な気温上昇に加えて、都市部ではヒートアイランド現象も加わることで猛暑日や熱帯夜が増える傾向にあると言えます。人口が集中しやすい都市部での猛暑日や熱帯夜による熱中症の被害増加や、冷房器具の使用による電力消費が増え、二酸化炭素の排出増加につながり地球温暖化を助長します。

 地球温暖化とヒートアイランド現象の相乗効果で気温がさらに上がる危険性もある

 地球温暖化による全体的な気温上昇に加えて、都市部ではヒートアイランド現象も加わることで猛暑日や熱帯夜が増える傾向にある

参考:「gooddo」(https://gooddo.jp/magazine/climate-change/)から引用&編集

参考:地球温暖化とヒートアイランド現象の違いとは?

https://gooddo.jp/magazine/climate-change/global_warming/15824/ から引用&編集

(出典:気象庁「大都市における猛暑日日数の長期変化傾向」)

マキコーポレーション「「防災ノーティス」より

いつも防災:「防災士(日本防災士機構)」/ 「防災危機管理者(日本防災管理協会)」