防災訓練のありかたとして、まず挙げられるのが「迅速に意思決定ができるようにする」です。災害に巻き込まれたとき、その場の判断によって状況は大きく左右されます。万が一、不適切な判断をしてしまった場合、事態が深刻になってしまう可能性があるでしょう。最悪の場合多くの人命に影響が及ぶこともあります。また、仮に適切な意思決定ができたとしても、判断までに時間がかかっているようでは「手遅れ」になってしまうリスクがあります。
判断を下した時にはもう時すでに遅し、といった状況では、もし適切な判断ができたとしても無意味なものになってしまいます。基本的に災害は、人命にかかわる大きな問題です。緊急事態の中どれだけ「迅速かつ的確な意思決定ができるか」は大きな課題となります。
ただし、防災訓練における意思決定者が必ずしも責任者などの上に立つもののみということはありません。全体の指揮をとる人間による意思決定は重要です。しかし、特定の人間のみの意思決定では、現場の問題がスムーズに解消できない場合があります。「特定の人間」だけではなく、「関係者全員」が適切な意思決定をできるようにすることが望ましいのです。防災訓練の際には、様々なシチュエーションを想定し、「どのような問題が起きたらどう対処するか」を社内で共有しておきましょう。
参考:防災訓練のありかた IKUSA.JP https://ikusa.jp/202002217807/ より引用&編集
マキコーポレーション「「防災ノーティス」より
いつも防災:「防災士(日本防災士会)」/ 「防災危機管理者(日本防災管理協会)」