ものがないからこそ見えてくる幸福がある | 手書きPOP工房「しあわせのたね」

手書きPOP工房「しあわせのたね」

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9日と10日で2つのドキュメンタリー映画を観てきました。

一つ目は「大いなる沈黙へ」
http://www.ooinaru-chinmoku.jp/
伝説の修道院、フランスのグランドシャルトルーズで
厳しい戒律を守りながら、静かに祈り、
自給自足の生活をしている修道士たちの
日常を四季を通して映し続けた映画です。

音楽、ナレーション一切無しで
とにかく動きが少ないのに
3時間近くあり、ウトウトっとなって
目が覚めてもほとんど同じ場面だったりで
観る方も修行しているようでしたが、

風景、建物、修道士たちの祈る姿、働く姿は
おそらく中世からひとつも変わっておらず、
一場面、一場面がまるでフェルメールの絵の世界で
とても美しかったです。

現代でも実際このような禁欲的な世界に
しかも自分で志願して行く人たちは
一体どんな心境なのだろうかと想像してみました。

彼らは神様に恋をして
身を委ねて生きているので
なんの不安もなく幸せなのかなと思いました。

二つ目は「世界の果ての通学路」
http://www.sekai-tsugakuro.com/news/
ケニア、アルゼンチン、モロッコ、インドで
片道何時間もかけて命がけで
学校に向かう子供達のドキュメンタリー。

道無き道を数々の困難をもろともせず
お互いに助け合いながら
真っしぐらに進んでいく子供達の逞しさと
圧倒的に大きな自然の風景に
みている私達も一緒に通学しているようで
ハラハラドキドキ、心洗われる映画でした。

どうしても叶えたい夢を追いかける子供達は
素晴らしく美しい目をしています。

静と動の二つの対照的な映画から
私が感じたことは
「物はなくても、物がないからこそ、
見えてくる幸福がある」
そして、
「世界は広くて限りなく美しく、
その国、その土地に相応しい生き方がある」
ということです。

現代社会で忘れられた大事なものが
ここにあるように思いました。

どちらも大きな映画館では
やっていないですが、
機会があればぜひ見て頂きたいです。