品川サロンに「よもぎ蒸し」と「ハーブサウナテント」のメニューを導入した時
正直、同じ機材でもっと安い金額を設定しているサロンはいくらでもあるし
このためだけにうちにいらしてくださる方なんていらっしゃるかしら?と懐疑的でした。
しかし、半信半疑でいざ告知をしてみると
「人前で脱ぐのは抵抗がある」「素肌を触られるのは抵抗がある」
ひいては「ただお話がしたかった」と仰るお客様から、沢山のご用命を頂戴したのです。
「ホットペッパーには、全く同じメニューで5000円以下のサロンが沢山あるのに、どうしてうちを選んでくださったんですか?」と伺うと
「〇年間ブログを読んでいて、ずっと会いに行きたいと思っていたものの、人に触れられるのが得意ではなく迷っていました」
「人生相談をしたいけれど、マッサージだとすぐに寝落ちしてしまう気がして、ただお話がしたかったんです」
そのお言葉を受けて、確かにこれなら人前に肌をさらすこともなく、寝落ちすることもなく、
更には、カウンセリングルームのように面と向かって話すこともなく、ぽつぽつ徒然と一時間お話をご一緒することができる。
そして「個人サロンの商品はメニューではなく、人なのだ」と痛感いたしました。
私が研修や講座で常日頃から申し上げておりますように
セラピストの年齢はハンデキャップどころか人生経験の玉手箱
今まで悩んだ・つまづいた・苦しんだ数が多ければ多いほど誰かに手を差し伸べられる
身体も心も生老病死、クライアント様の人生全てに関わる仕事がセラピストだと思っています。
だから、組織の中でいちセラピストとして働くのではなく
個人サロンで食べていくと決めたあなたは
決してコミュニケーションを、自己開示を、哲学を語ることを諦めないで。
クライアント様のお体を一時でも預かるということは、未来をお預かりすること
これまで生き抜いてきたあなたの力で、より良い未来を手渡してください。