私の人生に非常に影響を与えてくださった、大学の法学&刑事政策の先生。
※私は文学部ですが、この先生を慕って法学部の講義を取ってました。
刑事政策という講義は罪を犯したものの処遇について考える講義。
少年犯罪に手を染めた少年たちの更生の際、施設に入っている少年たちは
その不遇な境遇ゆえに親を恨んでいるものが多いという事実を知った。
少年の更生には「親への恨み」からの解放も含まれるという。
その話題の時に先生がおっしゃった言葉。
「あなたが人間の言葉を発さない赤ん坊だった時から
一生懸命人の言葉で話し掛けてくれる親や家族がいなければ
あなたは今言葉を話すことができなかっただろう。」
by I教授@刑事政策
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社会人になってから、「あなたの字は読みやすいね」と誉められた。
私が大きくはっきりした字で文字を書くようになったのはなぜだろうと考えた。
子供の頃、富山に住む母方の祖母によく手紙を書いた。
祖母は老眼で小さい文字が読めなかったから、大きくはっきりした字を書くように心がけた。
今私が書くこの癖字、それは祖母と私の繋がりの証。
ツーリング先で田舎のあぜ道に咲いている、小さい花を見つけた。
オオイヌノフグリ すぐにその花の名前が浮かんだ。
どうして私はその花の名前を知っているのだろうと考えた。
小さい頃、母とよく田舎道を歩いた時、母はそこに咲いている花の名前を全て知っていた。
そしてそれを姉と私に教えてくれた。
春を愛でる心 それは母がくれた贈り物だった。
子供の頃に数字を練習しているノートを見つけた。
へたくそな私の文字の上に丁寧に赤で直してる文字が並ぶ。
まだ小学校に上がる前、私の字の練習の先生は10年前に亡くなった祖父だった。
幼い私は他の数字は書けるのに、なぜか「4」だけは書けなくて
祖父が「4」の書き方を一生懸命教えてくれたことを思い出した。
今私が数字を書けること 漢字が読めること
それは祖父が一生懸命私を愛してくれた証。
私の本名は「桂子」という。
「木」と「土」が入っている名前。
両親は「自然が好きになるように」と付けたらしい。
今、ツーリングに行って緑を見ていると
今嫌なことを全て忘れてしまう。
この心は 両親が私にくれた名前のお陰なのかもしれない。
私が人の言葉を発さず、人間らしく生きることが出来ないうちから
根気よく色んな人が色んな形で私に愛情を注いでくれた事実に気付く。
これに気付けたかどうかで人生の豊かさが変わると
私は密かに信じている。