Bon soir 😘 



前回からの続きです下矢印

時系列を確認していたので遅くなりました😣

出産当時は目まぐるしく時間が過ぎていっていたのでほとんど覚えていませんアセアセ

遅くなってすいませんm(_ _)m




移動の途中の廊下で一番最初に会えたのは彼でした

彼は会った瞬間にまた泣き出して

『お疲れ様。よく頑張ったね。』

と言ってくれた

私は少し安心したが、赤ちゃんのことが心配で


『赤ちゃんには会った?何処にいるの?』


と聞く

彼は既に会っていたそうで、出産10分後には、別室でご対面していたそうです

良かった

無事なんだ

ホントに良かった

私はいつ会えるんだろう?

彼に赤ちゃんとはどこで会ったのかを聞くと、


『小児科 ( Pédiatrique ) で会った』


と答えた

コロナの影響で面会が出来ないと言われていたが、ドクターの配慮で彼の立ち入りを許可してくれていた

それには理由があった

私の手術をしたドクターが、手術後、彼に説明をしに行った

ドクターによると、


『彼女の羊水は緑色をしていて、それは羊水混濁というのを起こしていたせいです。

その為に赤ちゃんが胎便吸引症候群に陥り、心拍が下がっていました。

胎便吸引症候群とは、赤ちゃんがお母さんの羊水の中で便をしてしまい、その便を自ら吸い込んでしまって起こる病気です。

通常、赤ちゃんは羊水の中で便はしません。

それにあと2時間遅かったら赤ちゃんはダメだったよ。

だからあの時の彼女の判断は間違っていなかったんです。

そう彼女に伝えて下さい。』


と。


私は判断を間違えるところだった

ドクターと、何よりも彼の涙が私の判断を変えさせた

私はなんて恐ろしいことをしようとしていたんだとおののいた

罪悪感に苛まれ、しばし震えが止まらなかった

また自分のエゴさ加減に情けなくなった

自分は何てバカなんだろう

大切な大切な命なのに

やっと授かった命なのに

他に代えられるものは何もないのに

自分の行動をものすごく後悔した

そして彼とドクター、助産師さん達、私を助けてくれた方達に心から感謝をした

本当にありがとうございます



病室へ運ばれる前に赤ちゃんのいる部屋へ立ち寄ることができるという

彼も一緒に移動する

ようやく会える

ただ私はベッドのまま移動のため赤ちゃんの病室へは入れない

病室の外から見るだけだった

しかも体が思うように動かず体を持ち上げることができない

必死で覗きこむも、娘は私の方とは逆方向に顔を向けて寝ている

顔が見られないよぉーーー😭😭😭

一生懸命名前を呼ぶもまだ分からないので反応もない



彼に話しを聞く

とりあえず落ち着いていること

ただ色んな管や線に繋がれていること

これらは何の管で何の線なのか、理由はなんなのか、後でドクターから説明があると言うこと



私はその後病室へ移動

私の病室はマタニティ

彼とはここでバイバイ

彼は私の病室へは来られない



とてもとても小さい娘

2500グラムで産まれてきてくれた娘

NICU に入ることもなく無事だった娘

ただ日本で言ったら GCU の様な所に寝かされていた

それでも


そこに私の赤ちゃんがいる

私の娘がそこに存在している


というだけで、とてもとても幸せでした




今度はいつ赤ちゃんに会えるのかな?

助産師さんに聞いてみた


『明日の朝から赤ちゃんがいる部屋へ行き、お乳を与えましょうニコニコ


そう言われた



自分の病室へ着き、助産師さん達が色々と処置をしてくれる

私は寝てるだけ

色々と説明も受ける

今日はもう赤ちゃんに会うことができない

そして食事は出ない

もちろん痛くて食べることもできないけど😅



その後ドクターからの説明が無く、色々と心配になり助産師さんに聞く

( そもそもドクターが来ない😔 )


・どうして鼻から管を入れてるの?

・このモニタリングは何のため?

・いつから一緒に居られるの?

・ドクターからの説明はいつ?


色々と聞いたがやはりドクターでないと話す事ができないのであろう

ドクターを待つように言われた

ただ鼻からの管は酸素管であり、自力で十分な酸素を取り入れることが出来ていないために取り付けていると説明された



私はマタニティの病室

娘は小児科の病室

出産の次の日からは車椅子で連れてっいってもらえることになり、

朝がくるのが待ち遠しかった

私は毎朝娘の病室へ通った



ある時朝食も放ったらかして娘の元へ行こうとしたら、

ある助産師さんに


『○○、きちんと朝食を食べなさい。娘の為に。食べないとお乳が出ないのよ。あなたは食べなければならないのよ、○○』


と言われ、

フランスの助産師さん、スゴいなと圧倒されてしまった

日本の助産師さんや看護師さん、その他の方も含め

命令口調で人を諭すということはなかなか出来ないことであろうと思う

ただ自分の仕事を全うしている姿勢が真っ直ぐすぎて

とても素晴らしいと感動したし

やはり芯を持って行動することは、人と人、人間 対 人間としてとても大切なことだと思った

( 日本だったらすぐにクレームでしょうね😅 )



そして5月10日の日曜日

私は午前中に小児科の部屋へ移動することになった

まずは7時半にお乳を与えに小児科へ行き、

その後病室へ戻り、少し休憩をしながら荷物をまとめ、

2回目の授乳をしに小児科へ行った帰りにそのまま小児科へ移動ということになった

娘がいる部屋は GCU の様な所なので、私の病室は同じ小児科でも違う所だが

それでも一日の大半を私の部屋で過ごせるようになった

嬉しいなルンルン嬉しいなルンルン

やっと娘と同じ部屋にいられるラブラブ

早く時間がこないかな〜チューチューチュー



そして2回目の授乳の時

お乳を与えているとドクターが来た

午前中だったので彼はまだ来ていない

ドクターが娘の症状を説明する

既に2日経っている

早く説明してほしい


・この線は何のために付いているのか?

・いつになったら外れるのか?

・いつから一緒にいれるのか?

・娘はなんの異常もないのか?


とにかく色んな事を事細かく聞きたかった





しかし





ここで問題が発生





私は





フランス語が





分からない。。。😑





聞きたいことは山ほどあるのに、

全然フランス語が分からない

ドクターは英語が話せる

けどやっぱりフレンチ訛りが強すぎて

なに言ってるのか分からない

頑張って所々拾うも、

病院用語は英語でもなかなか難しく、

しかもフレンチ訛りもプラスだから拾い切れない

もうここはあの手しかない!!

彼に電話スマホ

そしてドクターと話してもらう

私が聞きたいことを彼に翻訳してもらってドクターに聞いてもらう

彼が午後に来たら改めて詳しく教えてもらう

それしかないと思った



ドクターに了承を得て彼に電話をする

彼とドクターが5分ぐらい話す

何を話しているんだろう?

気になる

あ~早く午後がこないかな

午後になれば彼が来る

そしたら色々と話しを聞ける

気になるよ〜😫



授乳を終えて私は新しい病室へ行く

娘は午後になってから私の病室へ来るラブラブ



そして午後になり娘が来る

私の匂いがするシャツを近くに置いている

本当に愛おしいラブラブラブ

しかし色んな管や線に繋げられ、

何よりも点滴の針が手の甲に刺さっているのが痛々しく、

娘の手を握りながら泣きそうになった


『本当にゴメンね』


娘の手を口元へ持っていき、キスをしながらそう呟いていた



それから彼が来訪

早速話しを聞く

彼の話しによると娘は、


・胎便吸引症候群のため胃と肺に感染症を起こしている

・自力で十分な酸素を取り込めていない

・モニターの線は感染症によりいつ何時に容態が悪化するかも分からないから付けている

・容態が安定するまで入院

・私も一緒に入院

・入院はだいたい8日間

・朝から夜までは一緒に居られるけど、寝るときは一緒にいられないえーん


そんな内容だった

症状は重いのか軽いのか尋ねると、それは幸い軽いものだった

本当に良かった

それだけが今は救いだった



次回、最終話へ続く下矢印