映画「ロストケア」2023公開 | 美のカリスマゆきひめ♡美麗雪姫♡MIREIyukihimeのブログ

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美について、そして大好きな映画鑑賞についても語ります。

ロストケア2023年公開

相模原障害者施設殺傷事件(2016年7月26日)を彷彿とさせる映画作品


あらすじはコチラ


かつて斬波(シバ)自身が父親の介護で地獄を見た。認知症が進んだ父親の介護で斯波(シバ)自身は仕事を辞めざるをえなくなる。収入は父親の年金が1ヶ月7万円ほど。家賃と光熱費を払うとほぼ手元に残らず、3食まともに食事を摂れなくなる。

生活保護を申請するも介護を担っている斯波(シバ)自身は働けるからと言われ、門前払い。


映画の中とはいえ、見事にいまの日本社会を克明に描いている。


介護されるひとが増えるも、介護する人はまったく人手が足りていない。重労働なのに賃金が低すぎるからだ。また40年真面目に働き年金を納めても、受給できる年金額が月額7万円程という現実。これでどうやって暮らせというのか?

認知症の親の介護をしながら仕事と両立させられるのはほんの一部でしょう。

多くの人が介護離職に追い込まれている。

そして家庭内殺人が起きる。

この悪循環は人間の正義感や家族の面倒をみるのは当たり前という「家族の絆」という呪縛!

あーこの呪縛に囚われて追い込まれ地獄を見ている人はどれだけいるのだろう?


この作品では介護する人もされる人も救っているという斯波(シバ)の持論が展開される。

それが正しいかどうかわからない。

けれどラストシーンの松山ケンイチ演じる斬波(シバ)が父を殺すシーンでは、斯波(シバ)がどれだけ苦しい思いをしながら父を殺めたかが伝わった。


反面、長澤まさみ演じる検事の大友がその母親に頭を撫でられて「わたしが娘でよかった?」と母親に問いかけるシーンは嘘くさかったなぁ。

演技の上手い下手より、脚本がダメだな・・・と。


邦画作品や国内ドラマは本当に脚本が甘い。