日々メディアや実際におきた出来事、体験から、”頭や心が動いた”と感じたことを一つずつメモに残していきたいと思います。

最近「日経ビジネスオンライン」の中から、意識して関心の強い記事を抽出し購読しています。

本日は、「日経ビジネスマネジメントレポート」より、
新しいマーケティングの手法と言われているニューロマーケティングという実験結果を読みました。
ニューロマーケティングとは、言葉で言い表せない現状の消費者調査では把握しきれない人間の潜在意識や深層心理を、脳科学のアプローチを使って解読しようとする手法とのことです。

私自身、日本で仕事をしていた際に、マーケティングを活用した商品企画、空間企画、販売促進等の仕事をしていたので、顧客の心理をどうマーケティングに活かすか、また、マーケティング結果をどう顧客心理に訴えるか、等を常に考えておりました。

実際にこちらのレポートを読むと、人の潜在意識では、味ではなく価格がワインの“価値”の決め手になっているということを実証しています。
私達は商品に触れる時、品質と価格のバランスを考え購入をしておりますが、実は、価格から得られる喜びが価値を認識する際に影響しているとのことです。

私は、この事例は、私達が味覚を覚える時や美しいものを美しいと判断するようになる養成時、言語マスター時と似ていると思います。

例えば、ワインの品種の違いを覚える時、自分の舌を通じて味わった味覚だけで価値を決めるのではなく、熟知した専門家の意見を含めて、自分の記憶にインプットします。回数を重ねれば、自分の中でワインの品種の違いによる味覚が整理されます。これは、自分自身の潜在意識=味わいだけで価値を決めるのではなく、専門家の意見が価値の決め手に大きく影響していると思います。これは、「文字という言葉」=記号から人間が価値の決め手に大きな影響を受けやすいということだと私は感じます。

日本企業でも早速この手法を活用して新たな試みが始まっているようです。
(レポート内掲載:カネボウ、竹中工務店、博報堂等)
新たなビジネスモデルの発見につながることを期待したいですね。