春のお遍路①8時間の車移動から一番札所霊山寺へ | Lovers Stone (ラヴァーズ ストーン)

春のお遍路①8時間の車移動から一番札所霊山寺へ


3月31日日曜日🌞


4月1日から四国八十八ケ所霊場を巡るため、

徳島へ旅立ちました🚌  


天気は晴れ☀️

一気に気温が上がり、汗ばむ陽気です。




まるまる1ヶ月お休みをいただいて、

歩きと車の併用お遍路。


宿泊は主に道の駅にて車中泊。


車遍路だと2週間くらいで結願することができるそうなのですが、歩いてみたい場所があったことと、


ただ歩いて自分と向き合ってみたかったので、

時間を1ヶ月いただきました🚶‍♀️🚶






 

秩父曼荼羅小屋の先輩で、

八十八ケ所霊場以外の四国霊場も合わせて車中泊で巡られた先輩から、


「霊場での祈りに集中するために車で巡りました」というお話を伺って、


「とにかく歩いて納経帳に御朱印をいただいて周る」だけでないお遍路を知り、ちょっと目が開かれました👁✨



その先輩の唱えるお経はしっかり声が出ていてかっこよかった。

おそらく、一心に読経してきた証。

(證)



そうだ。


病やお金や人間関係や死を受け止めてきたお寺という場所で、

「自分と向き合う」だけでなく、

手を合わせ「祈りを届ける」ことも意識してやってみよう🙏





一番札所霊山寺を目指すこと8時間。



お笑い芸人さんのトークや好きな音楽、

ときどき般若心経を流しながらドライブ🚌💨






朝7時に出発して、

夕方16時15分、一番札所霊山寺に到着しました〜!



疲れたー😂


こまめにサービスエリアに立ち寄り歩いていましたが、足がむくんでぱんぱんでした。








山門をくぐると、あちらこちらで花が咲いていて、

霊山寺中とっても良い香りに満ちていました🌸










一気に疲れが吹き飛びました!



無事に到着することのできた安堵と、

明日からお遍路を打つことができる喜びがむくむく湧いてきました💕



今年は閏年なので、

逆打ちで巡ってきた方が、

一番札所で結願、ゴールを迎えてらっしゃる姿がありました。


周りの人が拍手して「おめでとう👏」と言っています。



88番から1番に向けて逆から周ることを「逆打ち」と言って、

閏年の逆打ちは「願いが叶う」力が強いそうです。




本堂の天井には龍が描かれています🐉



さっそく本堂に向かい、

ろうそくに火を灯し、

お線香を上げ、

お賽銭を入れ、

納め札を入れて、

読経。



初めてのお遍路。

お作法の流れがもたもたわちゃわちゃして「祈りを届ける」には程遠く、

ただ、お作法をやった!という感じ。



たくさんの人の気配にも萎縮して、

少しの照れもあり、

心がサワサワ浮ついたままの祈りでした悲しい



これから慣れていくぞ!

人の気配に配慮はしても、萎縮しないで、読経する。






霊山寺オリジナルお香をいただいたら、

売店のお姉さんから、



「お香といいのはね、仏様の食べ物になるの。

大仏さんの鼻の穴って大きいでしょう?

あれはね、香りを思いっきり吸い込むためなの。

私も最近知ったんだけど、饅頭よりもお香よ!」



と教えていただきました。



明るく楽しくお話ししてくれて、お線香を焚くことが楽しみになりました。







無事に納経帳に御朱印をいただきました🌸




霊山寺の遍路グッズの売店で菅笠(すげがさ)を購入しようと決めていたのですが、なんと完売ガーン



数日前に外国の巡礼者さんがまとめ買いをされていったそうです。







↑お大師さんが被っているような丸型の菅笠は3個くらい残っていたのですが、

とんがっているのがいい…😭







今日、4月1日に5番札所にて無事にゲット👍







霊山寺の仏様の台座に、

「無盡大悲」という言葉が彫られていました。


初めて目にする言葉だったので、意味を調べると、



無盡=尽きないこと

大悲=自分と関係のない人はいないからこそ、人の悲しみに寄り添うこと



今回のお遍路のきっかけは、

生前に母がお遍路を打ちたがっていたことを思い出したからです。


そして、12年お付き合いのあった大切なお客様が、3月の終わりに見えない世界に旅立って、

お通夜が母のお誕生日にあり、参列して参りました。


お遍路は「死」と向き合うことで「生」を感じる修行のように感じます。


「生」と向き合うことは「死」を感じることです。



高速道路を走る車の中で、

miletさんの「Anytime Anywhere 」をなんとなく流したら、


その歌詞に、ちょっとだけ目頭が熱くなりました。






だから もう一度 生まれ変わろうとも

また私は ここを選ぶんだろう


だから あなたと また巡り逢ったら

もう離さない 今を選ぶんだろう


約束なんてなくても

孤独に迷う日々でも


その涙だって大丈夫

きっと夜が明けるよ






「葬送のフリーレン」というアニメの主題歌ですが、


私は漫画しか読んでいないのですが、

物語は「勇者の死」から始まります。



1000年以上もの寿命を持つエルフのフリーレンが、


せいぜい100年の寿命の人間の勇者とかつて、

一緒に旅した場所を巡り、



今は亡き過去の勇者の想いに触れて、

勇者の思いを繋いだ人々と触れ合い、

勇者の魂と出会っていく旅です。



なんとなく、

お遍路に似ているなと思います。



お大師様ゆかりの土地を歩き、

お大師様の思いを繋いでいる人々と触れ合う巡礼の旅。


今を生きるための、旅です。

別次元に帰っていった、魂と共に。