ここ最近のマイブームといえば(いまどきマイブームっていうのか?)
図書館にある文庫本コーナーを、逆順から見ていくことです。
なにが楽しいって、文庫本というのは、ある決まった定型の版サイズというだけで
逆順から見ていくと、「分類しきれない」本がどっさり。
まさしく宝の山(笑)。
ここ最近感動したのは、動物写真家の岩合光昭 氏(出演しているCMみているとE-3欲しくなっちゃった。。。)のお父上で同じく動物写真家の岩合徳光氏の自伝「動物写真家」を見つけたことです。
これは「芸術・写真」コーナーで。(妥当な分類)
しかし、「経済・商業」コーナーに佐野眞一の「カリスマ」
があったのにはかなり違和感が。
- カリスマ―中内功とダイエーの「戦後」〈上〉 (新潮文庫)/佐野 眞一
- ¥660
- Amazon.co.jp
佐野眞一って、作者名で十分棚1段分くらい著作ある人なのに。。。。
ノンフィクション、中でもルポタージュが軽んじられている気がしてちょっと腑に落ちない。
しかし、しかし。
今年一番の収穫といえば、間違いなくこれでしょう。
「言語・日本語」のコーナーで発見した
吉田戦車・川崎ぶらの「たのもしき日本語」。
吉田戦車は「伝染るんです」も読んでいない私ですが
この本がさ、金田一晴彦とか「美しい敬語の使い方」といった本の中に存在しているんですよ!
見つけた瞬間、ピピピッと私の中にある「JIS規格外探知機」が反応したね。
そして読んでの感想。
いやー、愉快痛快っす。
まるで、飲んで帰ってきた後でテレビをつけたら
先週見逃してしまった「タモリ倶楽部」をたまたま深夜3時くらいの枠で再放送しているのを見つけたときくらいのような嬉しさ。
そして本の内容もまさしく「タモリ倶楽部」のような、どうでもよさ。
そのくせ、夢中になっている彼らを見ているうちにいつの間にか「そうか、日本語はたくましいのだ」(←だから「たのもしい」んだって)という気にさせる伝染るんです状態になってしまったという、これまたリトマス試験紙のように反応してしまう自分。
これ、さっきAmazonで探したんだけど、それにさえも出てこないの(1992年出版)。
結構今買う気になっているというのに!
あー、返却したくないなあ。
だってさ、吉田戦車探しに「言語・日本語」コーナーに来る人って果たしているのかな。
図書館さーん、この本譲って下さい!