この業界に転職して何がよかったって、一人でランチが気兼ねなく出来ることだなー。


もともと昼休みに一眠りしておかないと、午後眠気に襲われてぜんぜん仕事にならないのもあるんだけど

中学高校時代のグループランチに始まって

会社員時代の会議室ランチといい、

集団行動が苦手、相手に合わせられないという私には

話題を選んで食事をするっていうのが苦手だったのです。



しかし、一人ランチ、お弁当持参もン年も続けた最近になってそれも急に味気なく思えてきた。

(節電で電気が消されて暗いオフィスになるのがイヤになった)

最近は同じ弁当持参のお姉さんと週に1回、食堂に行っています。

そのお姉さんに提案するの、最初はすごく勇気いったけれど

イザ言ってみたら

「あ、私も最近味気なく思えてきたんだ。じゃあ週1で行こうよ」

とあっさりとOKしてもらって、なんかキモチがすごく軽くなりました。



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この作家さまに対してヒジョーに恐れ多いですが

なんか「この人と私って同じ匂いがする!」と思ってしまった。



人付き合いを面倒に思っている

実は自分から他人に対して一線を引いてしまっているのもなんとなく分かっているんだけど、それを認めるのも嫌

他人は自分が思っているほど自分を嫌ってもいないことを知る

ちょっぴり人が好きになる

そして自分も好きになる


おおー、これは私の若かりし頃の心の軌跡そのものです。

あの時に感じていたもモヤモヤ感を、ここまで文字にして再現していることに驚いて

かつての自分自身を見てちょっぴりくすぐったい気分になりました。



爽やかな読後感を味わってしまった。

ここ最近新人作家がたくさんいますが、この作家はお気に入りになりそうです。

そういうわけで、次は「人のセックスを笑うな」を読むぞー。