おはようございます。
日曜日です。
自分たちも今日頑張れば、明日はお休みです。
半年前に亡くなった自分の親友の話を書きます。
親友は、岩手県の田老町という町の出身で
漁師の次男として生まれ
自分と同じ仕事をしておりました。
単身東京に出て以来、
飽きっぽい性格と、人付き合いが上手じゃないせいとかで、
働く店を10店舗以上変えて、
何とも腰の落ち着かない状態でした。
最初は、職場環境に恵まれないのかナァ~
などと同情しておりましたが、
本人の方に比があることが
友人である私たちも、徐々に分かってきました。
そんな奴ですが…
ま、腐れ縁とでもいいましょうか、
紛れもなく、私の親友であります。
そんな親友でも、人にはない良いところがたくさんあります。
ここでは、仕事に関することを書きますが…
友人は自分たちの使用する道具(ハサミ・カミソリ)に関しては、
プロとしての誇りを人一倍持って扱っておりました。
生前、彼が言っていた言葉です。
「俺たちプロが、切れない刃物でお客さんの髪をカットするのは失礼だ!」
ホントに、その通りだと思います。
誤解してほしくないのですが、私たちプロが切れない刃物でカットしたりヒゲを剃ったりすることはないと思います。
親友の言う、切れる刃物と言う意味は、普通に切れる刃物と言うことではなく、技術者の求める最高の切れ味の刃物と言う意味です。
最近は、衛生管理の関係で、私たちの使用するカミソリは替刃式のものに様変わりしております。
また、ハサミは、鋼材の進歩により、昔のように砥石で容易に研げるハサミではなくてってきました。
私も、ハサミを自分で研ぐことは全くなくなり、研ぎ屋さんに研いでもらうようになりましたが、自分の使う道具を自分で手入れする心を失ってはいけないと思います。
親友は、前世から受け継いできた研磨(研ぎ)の技術を、後世に残すべく全力を傾けてきた男です。
時代的に受け入れられにくい考えですが、私たち職人が持っているべき心の部分では、間違った部分は一つもないと思います。
この職人の魂を持った男の存在を胸に…
今日も、これからも、
お客さんに向かいたいと思います。
と、まあ~
朝のうちに更新しようと思いましたが
お蔭様で店のほうが忙しく
やっとこさ、の、更新です。
もちろん、今日も頑張りますが、
来週も頑張ります。。。