「抜毛症と生理周期」
 
SNSやYouTubeをはじめて一番多い悩み相談は「抜毛症」です。
 
抜毛症と摂食障害について独学ですが勉強してきましたが
最も大きな学びは、お客様からのお声です。実際にご来店下さり、見せて頂けて
教科書にはない、現場に立つ者にしかわからない貴重な経験を日々させて頂いています。
 
両方とも自傷行為ですよね。

生理のある年齢の女性は排卵期や生理とすごく関係しています。
 
例えば生理前になると、過食嘔吐の回数は物凄く増えます。抜毛症の女性は生理まえになると抜く量が増えます。
落ち着いていた症状が再発したり悪化するのもこの時期に多いです。
 
生理がきて、又は終わって、症状が軽減したり落ち着く人も多いです。
 
今日は抜毛症の話を書きたいので拒過食症と脱毛症についてはまた今度書きますね。
 
抜毛症は過去のトラウマを探して治る病気ではありません。
子供の場合は家庭環境でなる子もいます、虐待をされている例えば言葉の暴力、過干渉、度を越えた過保護な親。
暴力的な虐待よりも、精神的な虐待のほうが抜毛症になる子が多いです。
 
いじめや発達障害による意思疎通の問題などもよく書かれていますが、私がかかわってきた方々は「おりこうさん」と言われる子供や「おりこうさん」で育ってきた大人が多いです。
 
親からしたら「おりこうさん」は育てやすいですよね自分の言いなりにできるのだから、でも子供も子供だった人とずーっと「おりこうさん」ではいられないですよね。
 
矛盾を感じます。心の葛藤で何かに八つ当たりしたくなります。

自分自身に八つ当たりすることは、その子、その人自身が我慢強くて優しいからです。

親を殴りたい、言い返したい、それをしたら親が悲しむ。怒られる。分かっているから自分の身で解決するんです。
 
いじめが原因の場合も、やり返せない歯がゆさが積み重なって自分を使って気持ちを解決するんです。
 
抜毛症の子供や抜毛症が治らない大人の人は優しいです。
 
治す方法はあるけどない。ないけどある。

できるだけ、抗うつ薬は飲ませないでください。薬では治りません。

かつらや指にテーピングをさせるのもやめてください。抜くのを阻止しても他の事をします。

症状が悪化します。それこそ本当に抗うつ薬が必要な病気になるかもしれません。
 
お子さんが抜いていたら、「やめなさい」という前に、手をなでてください。
「なんで抜くの?」とは聞かないで下さい。
 
最初のきっかけはあったのだと思いますが、理由はその時期その時に変わります。自分の心を守る為なんです。

抜くのは頭皮には悪いことですが、抜くこと自体は悪くないです。
 
25年抜いてることに気が付かなかったお客様がいらっしゃいます。3年かかりましたが治りました。髪も再生してくれました。
治った事は奇跡ではありませんが、髪が再生してくれて事は奇跡です。
何十年も抜き続けると生えてこなくなる人もいます。
 
治す方法は自分を好きになること、自分の人生を受け入れ直すことかな
 
私が出会った素敵なお母さん達は、最初は子供の抜毛症を受け入れられなかったけど、怒りや困惑の気持ちを
 
受け入れて包み込む包容力の変えられたお母さん達です。
 
自分の不甲斐なさを話されるたびに「私もだよ。」と返答します。私も間違えるし完璧なお母さんじゃありません。
この世に完璧なお母さんなんているのかな?
 
少しずつ少しずつ、治す為の何かを模索していくことが治る一歩です。

そして、完治はありません。ホルモンの変化が訪れる時は再発することが多いです。

初潮、入学、入社、受験、失恋、結婚、出産、閉経、
でも一過性で終わる人もいれば、手は髪にのびたけど抜くまではいかない人もたくさんいます。
 
「最近、髪の毛ぬいてる?」と再発したお客様にきくと、はじめは「抜いてないとおもうけどな」と言われますが、翌月に
「ひろみさん、抜いてたみたい気が付かなかったよ」と笑いながら会話することがあります。
笑えてるなら大丈夫だと私は安心します。
 
ここに来た当初は顔面蒼白状態でお話されていた大人の女性達が笑って言えるなら大丈夫なんです。
なぜなら、一過性だからです。
 
もし、治ってる時期と再発の時期を繰り返しているお子さんがいらっしゃったら、ホルモンや生理周期を観察してあげてください。大人は自分で出来るけど子供の場合は自分で観察するのが難しいです。
 
お子さんの場合は、頭にオイルやクリームをつけてマッサージをしてあげると抜くのがとまる子もいます。
中学生や高校生の場合は拒否されることもありますが、そしたら「このクリーム良い香りじゃない?」とハンドマッサージからスタートしてみてください。
 
ハンドクリームやヘアケアが良い香りなのはリラクゼーション効果があるからです。
ハンドマッサージから、入って、肩や背中を撫でて、頭のマッサージへと、一日一歩を目標の親御さん達は頑張ってみてくださいね。
 
私はお医者様ではありません。ただの美容師です。自分の経験を元に書きました。
長くなってしまいましたが最後までご愛読を有難うございました。
 

※お写真は初来店の時から順番に載せさせて頂きました。

25年間ご自身が抜毛症だと分からなかったそうです。脱毛症だと思っていて病院で様々な治療法を試された結果治らず

「藁をもすがる思いでカルセドニーにきました」と言っていたのを今でも覚えています。
















 
 





 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

クレンジングで美肌作り