夏の勉強会を終えて ー 指導者の視点からの記録
今年の夏の勉強会は、3部構成で実施しました。
年齢や進度ではなく、参加しやすい時間帯で分けることで、 それぞれの生徒が「今の自分に合った学び」に集中できるよう設計しました。
ここでは、指導者の視点から、 3部それぞれのねらいと、観察できた学びのプロセスをまとめます。
第1部:譜読みのプロセスと、音楽を感じる力を育てる
初心者の生徒を対象に、 「譜読みのプロセスをどのように体験させるか」をテーマにしました。
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一音ずつ追うのではなく、短いまとまりで捉える
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まとまりを感じることで、曲の意味が自然に立ち上がる
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音楽を聴いて、言葉にできない感覚を少しずつ言語化する
指導者として印象的だったのは、 最初は言葉が出なかった生徒が、 最後には自分の感じたことを小さく表現し始めたことです。
「感じる → 言葉にする」というプロセスは、 初心者にとって大きな一歩だと改めて感じました。
第2部:形式・時代・歴史を知り、演奏の意図を深める
中級以上の生徒を対象に、 「演奏の意図を言語化すること」と 「音楽のかたち(形式・時代・歴史)を知ること」を組み合わせました。
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演奏前に「どう弾きたいか」を言葉にする
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演奏後に、その意図がどこまで実現したかを振り返る
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曲の形式や時代背景を短く整理し、理解の土台をつくる
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練習方法を確認しながら、上達に必要な視点を共有する
仲間同士のフィードバックでは、 「良かったところ」を丁寧に伝え合う姿が見られ、 他者の演奏を聴く力が確実に育っていると感じました。
第3部:音楽の奥深さに触れ、学びを広げる
第2部と同じく、演奏の意図の言語化とフィードバックを行ったうえで、 ショパン《幻想即興曲》を題材にしたミニ講座を実施しました。
内容は以下の通りです。
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作品の背景
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形式的な構造
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ショパンが音をどのように扱っているか
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音楽の楽しみ方の一例としての提示
「作品を深く知ることが、演奏の理解を広げる」 ということを、生徒が自然に感じ取っている様子がありました。
教室として大切にしていること(指導理念)
今回の勉強会を通して改めて感じたのは、 ピアノ教育は「弾けるようになること」だけではないということです。
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自分で譜読みができる力
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感じたことを自由に表現する力
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音楽の奥深さを味わう力
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仲間と励まし合う力
これらは、ピアノだけでなく、 人格形成にもつながる大切な学びだと考えています。
最後に
今回の勉強会を通して、 生徒が自分の力で音楽に向き合う姿を改めて感じました。 小さな気づきや、言葉にならない感覚が、 学びの核になることを再確認した時間でもありました。
指導の中で大切にしていることや、 生徒の変化のプロセスが、 どなたかの教室づくりのヒントになれば幸いです。