「子供に○○してほしいけど、してくれない!

子供のためを考えたら今○○すべきなのに」

 

私は親じゃないけれど、

高校教師や学研教室をしてたとき、多くの子供たちを見てきました。

親御さんの気持ちはとてもよく分かります。

 

 

だけど、友達やお客さんのママさんたちから

こういう相談を受けたとき、

私はどちらかというと、

かつて子供だった大人としての立場、

たくさんの子供たちの成長を見てきた者としての立場で

思うことを話しています。

 

 

私自身は反抗期は少なく、

無意識に親や周りの大人の期待に沿うことを

「自分の意志」だと思って

すべきことを「ちゃんと」してきた子供でした。

 

でもその結果大人になってから

子供時代のやり直しみたいなことをしないといけなかったし、

親や大人の役割って、子供に

 

「間違わないようレールを敷いてその上を歩かせること」

 

ではなくて、

 

「間違ってもいいから、自分で決めさせてその責任を負わせること」

 

だと思ってます。

失敗も含めてすべて「本人に経験させること」、

そこから彼が新たな選択をするための「自分指標」を確立していくこと、

そう、つまり、子供が自立して、自分らしく生きていけるよう、サポートし、

見守ること、これだと思ってます。

 

 

なので、子供と意見が対立したとき、子供が自分の思うこととは違う選択をしようとしたときは、

まず、自分の感情はおいといて(ここが大事)、

 

なぜその選択をしようと思うのか、それによって得たいものは何なのか、

逆にそれを選ぶことで失うリスクは何か、

しっかり聞くこと、本人にしゃべらせること、

 

その上で、自分の意見を冷静に、なぜこう思うのか、

大人の自分だからこそ見えることを、

子供の視野を広げてあげる形で伝える。

 

そして、決めるのは本人だけれど、

決めたらそこに責任を持つこと、

それによって迷惑をかけたり、巻き込んだりする人には(親も含めて)

それなりに誠意を尽くしたり、わかってもらえるよう説明したりすること。

 

これを伝えればいいんじゃないかなと思っています。

 

正直、何を選んでも学べる人は学べるし、

学べない人は学べません。

周りから賞賛されるような「称号」「結果」を手にしたとしても、

それが本人にとって本当の「学び」「経験」になるかどうかは別問題です。

 

親が「この道を選べばそれなりの結果を得られて学べるはず」と思っていても、

子供自身がいやいややらされている、と思ってしまえば、

多分本人の本当の意味での結果・学びにはつながらないでしょう。

それどころか、大人になった時、

親が言ったからやった、お前のせいで…

みたいな中二病になりかねません。

 

大事なことは、本人に決めさせ、責任を持たせること。

親であろうと、他人ができることは、そのための「情報源」の一つになることだけ。

その子の人生という長い目で見たら、

目先の「結果」よりその「経験」の方が大きな財産になる、と

私は思います。

 

 

 

子育て相談しながら鍼受けるのもOKですよ♪