教員を辞める3年くらい前から、

毎年冬にいきなり発熱してその後すぐ熱は下がるものの、

だんだん喉が渇いていってしまいには声が出なくなる、

という症状に襲われるようになりました。

 

しゃべろうとしても

こそこそ声みたいになるので

一緒に話している人もこそこそ声になるし、

電話は無言電話みたいになってしまって、

出たいのに答えられない、という。

 

しかもそんな症状が1月から4月くらいまで数ヶ月も続くんです。

さらにそれが年に数回、冬だけでなく、ほかの時期にも

起きるようになって、

しまいには、年間通して歌も歌えないし、

トータル半年以上もまともに声が出ないような状態になっていました。

(え?授業?ひどいときは無言で板書してました、笑。

生徒も気を遣って、いつもはうるさいのにシーンとしてました、笑。)

 

 

3年経って、かかりつけの耳鼻科の先生に

 

「これはもう…花粉症やね」

 

と診断されました。

ただ、何に反応するかは、調べてもわかりませんでした。

とにかく全体的に免疫機能が落ちている、ということでした。

 

 

教員を辞めて、専門学校に入り、

ストレスが大幅に減った上に、授業などで週に何回も鍼やお灸をするようになって

3年間で症状はかなり改善しました。

 

それでもひどい時はのどを刺されるようなチリチリとした痛みと乾燥で

咳が止まらなくなる、咳ぜんそくのような症状が出ることもありました。

 

その頃アロママッサージのバイトをしていたのですが、

お客さんが寒くないように暖房を効かせるからか、

普段はなんともないのに、施術に入ると喉がチリチリして咳が出そうになるので、

すごく苦しかったです。

施術者が咳なんてしてたら、お客さんいやですもんね。

 

ひどいときはマスクに北海道フェアで買ったハッカオイルをスプレーして

なんとか乗り切っていました。

 

 

専門学校も無事卒業、国家資格も取れて、開業した後は

毎年1ヶ月くらいしか出なくなってしましたが、

治りきることはありませんでした。

 

 

開業後、2年目くらいから学研教室を始め、数年間で辞めたのですが、

その時にまた少し軽くなりました。

 

 

そして結婚後、自分の実家への帰省を辞め、親兄弟との連絡を最小限にしたあと、

この症状は、全く出なくなりました。

 

今はこの時期の異様な眠気や寒暖差アレルギー的なものは多少ありますが、

花粉症と呼ぶべき症状は一切出ません。

 

 

私は元々ストレスが体に出やすい方ですが、

ストレスが体に与えるダメージっていうものは本当に大きいんだなあ、

自覚がないものも含めて…

と心底実感しました。

 

 

家族との関わりはずっと悩みの種でしたが、

その頃はもう年に2回日帰りして、

あとは数ヶ月に1回くらい両親それぞれから連絡が来る程度だったので、

これを辞めれば花粉症が治るほど、

自分にとってストレスになっているとは

思っていませんでした。

 

 

私もそうですが、

多くの人は「我慢すること」に慣れていて、

自分の体や心が「本当は我慢している」ということにすら

気付いていないことがあります。

 

 

体の不調は、そういう体の声、

心の声を伝えてくれるSOSなのです。

 

 

ただ、体は、正確に詳しく、何がストレスになっているか、

までは教えてくれない。

 

 

だから、鍼やお灸をして心や体の声を聴く練習をしたり、

いろんな人と話して、自分の気持ちをアウトプットしつつ、

他人の意見も聞いて比べることで自分を客観的に見る訓練をしたりすることが

すごく大事なんです。

 

常にそれをしてきた私ですら、

花粉症が治ってみるまで、わからなかった。

 

人ってやってみないと分からないし、

失ってみないと分からないし、

やめてみないと分からない生き物なんでしょうね。

 

 

みなさんが今苦しんでいる症状の元も、

実はご本人が気付いていない何かによるもの、かもしれません。

 

それに気付くための訓練や、

ストレスの元を辞めるためのきっかけや勇気付けができれば、と思って

MOISAをやっています。

 

こちら側の心地よさを知ってほしいから。

人はみな、自分の人生を幸せに生きるのが一番だと思っているから。

誰かに遠慮して、自分の心と体を犠牲にせずに、ね。

 

 

がんばりすぎず、キレイにhappy♥

あなたの心の声、体の声、きちんと聴けてますか?