おはようございます、ホリヤマです。
前回1回目の「鹿児島の旅~ホテルと桜島」はこちら↓↓
今日は「お出かけ編」を書き残そうと思います。
鹿児島旅行を決めた時に行きたかった場所は2つ。
①霧島神宮
②知覧特攻平和会館
霧島神宮に向かった日はとても寒く、霧島というだけあってか霧雨が降り続く1日。
階段を上り鳥居を超え進んでいくと右手に大きな御神木がありましたが、さすがに写真に納めることは不謹慎な気がしてしっかり目に納めてきました。下から見上げると枝が大きくうねりながら上にしっかり伸びているのがとても印象的でした。
霧島神宮に来るのは2回目ですが、1回目はいつ来たかも思い出せないほど汗。きっと神社にあまり興味のない時期に来たような気がします。今は年齢も重ねて、いろいろと日本という国の神秘さを知るにつれて興味深くなりました。
もともと国の重要文化財であった霧島神宮。本殿、幣殿、拝殿が令和4年2月に国宝に指定されました。そのため、現在は国宝社殿を後世に守り伝えていくために防火設備の見直しが進められています。とても賛同できることなので奉賛金を納めてきました。その返礼としてこんな素敵なペンをいただきました。上品で美しいですね。
そして記念に御朱印も2ついただきました。
国宝に指定されてからでしょうか?「天孫降臨の地」という御朱印はなかったように思います。
霧島神宮HP
もう1つ行きたかった知覧特攻平和会館。
これがパンフレットなのですが、このデザインを見ただけで特攻の意味合いが深く伝わると感じます。
パンフレットにこう書かれています。
「知覧が特攻隊の出撃基地であったことから、沖縄戦の特攻作戦で戦死された隊員1,036名の当時の真の姿・遺品・記録を後世に残し、この史実を多くの方に知っていただき、特攻をとおして戦争のむなしさ、平和の大切さ・ありがたさ、命の尊さを訴え、後世に正しく語り継ぎ恒久の平和を祈念することが基地のあった住民の責務であろうと、特攻基地跡の一角に知覧特攻平和会館を建設しました」
まさにパンフレットに書かれている内容そのものが館の中にあります。
館内はカメラ不可ですが、撮影可能な部分が何か所かあります。こちらは海軍 零式艦上戦闘機。途中でエンジントラブルがあり海に沈んだものが昭和55年に引き揚げられた実物です。
あまりの小ささと守るものの無さに本当に驚きます。まさにこのまま爆弾を抱えて特攻するためだけの機体です。
館内は2~3時間で全部見ることができるかと思います。ただ、どれも見落としてはいけない、きちんと見て回りたい、という気持ちになるものです。そして涙なしでは見ることができないものばかりです。
特攻隊員のかたの遺書や家族への手紙などが残されています。驚いたのは、どれもとても綺麗で達筆な字で書かれていて、両親に対しての言葉は尊敬の気持ちで溢れている、ということです。そして多くがお母さんに宛てて書かれたもの。これが10代、20代の子たちが書いたものなのか、と愕然としました。
途中で語り部のかたのお話会や上映会があり、本当に貴重なお話を聞くことができました。
語り部のかたは、ご自身のお母さまが特攻隊員のお世話をしていた「なでしこ隊」のお一人だったそうで本当に胸がつまるお話を伝え聞かせてくださいました。
平日にもかかわらず、意外にも観光客が多く全員が涙を流しながら聞いていたように思います。ちょっと小耳にはさんだのですが、若い男性が「この話を聞いて泣かない人なんていないよね」と。うん、ほんとそうだよね。
愛する人を残し、大切な家族を残し、特攻に向かう隊員のかたがた。少年兵も多く、最年少が17歳だったそうです。そんな特攻に向かう隊員のかたがたが前日に寝泊まりしていた場所のレプリカがこちら。
この三角兵舎が出来上がった時に、当時特攻隊員のかたがたのお世話をしていた「なでしこ隊」のかたが、「こんな立派な建物ではなかった、トタン屋根に何枚かの板がついたような小屋だった」と言われたそうです。
中に入ると小さな布団が並べられています。本当に小さな子供が寝るだけの布団です。こんなに体が小さかったんだ、こんな子供たちが特攻に向かったんだと思うと辛く悲しい気持ちしかありません。戦争なんて狂ってる、心の底からそう叫びたくなる光景でした。
日本各地に戦争にまつわるいろんな場所があります。国のために命をかけてくれたかたたちのことをもっと教育の中で伝え学んでいくべきだと強く感じています。そうすることでもっと「生きること」「命」の大切さを考えるのではないだろうかと思います。
写真は特攻勇士の像「とこしえに」。どうか皆さまが天国で穏やかに楽しく、美味しいものをたくさん食べて笑顔で過ごせていますように。
世界ではまだまだ紛争が絶えない状況が続いています。どんな時も一番苦しみを味わうのは国民です。本当の平和を心から強く願った知覧特攻平和会館見学の1日でした。そして来て良かったと思えた1日でした。
建物に入るまでのまっすぐ1本の道。ここにも意味が込められているように思えます。
もし鹿児島に行かれることがあれば、是非立ち寄ってみていただきたい場所の1つです。
ということで鹿児島の旅、これにて終了です。
それでは今日もいつも笑顔と養生を♡
そして当たり前に過ごせていることに感謝して生きていきましょう