解答集はもういらない | 大田区鵜の木さろん楓★料理家 印南真帆のブログ「食べることは生きること」

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「食べて元気に、食べて体調がよくなるごはん」を作っています。
銀河弁当・ケータリング・料理教室・食生活相談。

さろん楓ふなだまほです。

いつもありがとうございます。



ACの勉強会やセッションをしていると、

「自分の癒しって、いつまで続くの?

どこまでやったらいいの?」

と質問されることがあります。



私は、癒しは『一生モノのプロジェクト』と考えているので、

そうお伝えすると、

も~、うんざり~という顔をされる方も少なくないですね^^



「早くさっぱりしたい」とおっしゃいます。



うん。気持ちはわかる。

私もそう思っていた。



そんな方たちに、贈ります。

…7年前、33歳のとき、私が癒しを学んでいた頃に書いた記録です。




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解答集はもういらない

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アドバンスコースの学びが始まってから

「あぁ、そうか!」と再び目から鱗が落ちたように感じた

日があった。



私は、常に、常に、正解を求めて生きていたのだと

気付かされたからだ。



私は、否応なく、効率重視、学歴偏重、競争化の中で

育ってきた世代の一人だ。



それは、試行錯誤しながらよく考えて進むという道では

なく、理解する、しないにかかわらず、ただ暗記していく

というやり方。



あたかも解答集を傍らに置いて、その答えに合わせて

いくような生き方だったのではないか。




☆☆☆☆  ☆☆☆☆ ☆☆☆☆




ある日の講義は、「人間の欲求の階層」がテーマだった。



そもそも、人間の欲求とは何で、何が得られないと人は

満たされないと感じるのかを知る。



私たち人間が最大限の可能性を発揮して生きていくためには

なんと20もの欲求の階層があるという。



「5段階の欲求」については聞いたことがあったが、人間が

生きていくとは、なんと奥深いことよ。



現実にこれらをすべて得ている人は稀だという。



こればかりは、知ったからといって、できるわけではない。



そして、思った。



生きていくって、その価値を自分の外にではなく、

内に求め続けること…。



自分と、自分を取り巻く人間関係を育てながら、

慈しみながら、時には、悩み、迷いながら

進んでいくもの。



正解のない道だな。



…ここまで思ったときに、いつも間違えないように

「どうするべきか」とばかり考えてきたという事実に

たどり着いたのだった。



あー、そうだったのか。

そりゃ、生きづらいはずよ。



でも、どんなに学んでも正解はない。



正解を得るために学ぶのではない。



人生を瞬時に変える魔法のような言葉もなければ、

特効薬もない。



毎日の自分の想いの積み重ねがすべてだ。



知識をどういかしていくか、どう実践していくのか、

周囲とどんな関係性をつくっていくのか。




☆☆☆☆  ☆☆☆☆ ☆☆☆☆




そんなことを思うようになってから、毎日のある時間が

とても愛おしく感じられるようになった。



それは、朝、保育園に行く息子を送り出す時間。



我が家は、朝、夫が保育園に送りに行くのだが、

時に振り返っては、手を振りながら、

飛び跳ねるようにぴょこぴょこ進む息子と、

子どもの歩調に合わせてゆっくり歩く夫を、

朝の静謐なエネルギーが立ち上る中、

見えなくなるまで見送る。



この人たちは、今日何を体験して、何を感じるのだろう。

何を発見するのだろうと思いながら。



そんな時間がすごく好きだ。




☆☆☆☆  ☆☆☆☆ ☆☆☆☆




だからといって、いつも誰かに善悪や優劣を判断されているような

感覚がすべてなくなったわけではない。



怖さも不安も変わらず私の友人だ。



でも、この気づきは、私をとてもラクに、自由にしてくれた。



癒しを学ぶとは、自分の人生の愛し方を知ることなのだなぁと思った。



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…読んでくださってありがとうございました。