神宮球場に到着した途端、いつもと違う雰囲気に圧倒されました。
ここのところ「満員御礼」の試合は何度もあり、満員の神宮球場には慣れているつもりでした。でも、レギュラーシーズンとは違った“熱気”がそこにはありました。
正面玄関に飾られたたくさんのお祝いのお花が美しかったです。
本当にCSに進出したんだな…
2位でCSに進出したんだ…
あらためて実感が湧いてきたことでした。
スターティングメンバーはいつものとおり、パッションの間を駆け抜けグランドへ向かっていきます。
つば九郎先生とのハイタッチ、戦意を高める音楽…
いつもとなんら変わらない光景です。
それなのに、不思議と目に涙がたまってきました。
あの苦しい日々から1年。燕戦士たちがこんなに華やかな舞台に立っている。ファンに、まだまだ先の夢を見せてくれている――そんな思いがこみあげてきたのです。
CS初戦。
勝つことはできませんでした。
巨人に対してずっとずっと負けなしのライアンは好投を見せてくれましたが、今村はじめ巨人のリリーフにも抑え込まれた打線はライアンを援護することができませんでした。
スタメンには、やはり青木の名前はありませんでした。ベンチに姿はありましたが、先発出場するまでには回復していないようです。青木がいることで勝ってきた試合が多かっただけに、グランドに青木がいないのは不安でした。
それでもファーストに入った荒木は起用に応えました。ヒットも打ち、ランナーがいれば進塁打を打ち、守備では華麗なジャンピングキャッチを見せてくれました。バント処理の失敗は痛かったけれど、荒木の気迫は神宮球場中に伝わりました。
ムーチョの3ベースヒット、嬉しかったな。
坂口の芸術的な流し打ちも、なんかこう、すごくワクワクする気持ちになった。
でも、ヤクルトは負けてしまいました。
明日、巨人は菅野が先発です。今日の敗戦によってヤクルトがどれ程厳しい状況に追い込まれたかは、私にだってわかります。
それでも、不思議と悲観的な気持ちは私の中にありません。レギュラーシーズン中、負けた日は銀杏並木を暗い気持ちで歩いたものですが、今日はむしろ清々しい気分でさえありました。無論勝負事ですから、負けるのはいやです。でも、CSという晴れ舞台に立つ燕戦士たちの応燕をもっと楽しまなくてどうするのだ。そんな思いのほうが強くありました。
CSは夢がつながる舞台。
そこに居合わせただけでものすごいしあわせを感じたことでした。
明日だってなにがあるかわからない。
そう考えたら、おもしろい。
明日もおもいきり応燕してきます。
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