広島1—0ヤクルト●
大量点をとられて負けるのも負け。今日のようにたった1点及ばず負けるのも負け。いずれにしても負けは負け。本当に口惜しいことであります。
今日の先発は、広島は九里。ここまで勝ちがありません。5月6日のヤクルト戦に先発し、7回1失点に抑えるも後続が失点を重ね勝利投手になることはできませんでした。ヤクルトはけがから復帰後2試合目のマウンドに上がるライアン小川です。前回の様子を見るかぎりではまだ本調子ではないようでしたが、今日はどうでしょう。
今日の打順はこうです。
1. 山田、2.西浦、3.青木、4.バレンティン、5.坂口、6.大引、7.雄平、8.中村、9.小川
九里に対して6番に大引を入れてきましたか。川端はベンチには入っているようですが右投手に対してもスタメンに名前がないところをみるとよほど調子が悪いのでしょうか。心配です。
ふりかえっていきましょう。
1回表。哲人は本当にすごいですね。この回も8試合連続となるヒットで出塁します。さあ、西浦です。西浦は2番打者として毎日、毎回、難しい仕事をこなさなければなりません。単純な送りバントのみならず、バスターなどのサインもどんどん出されます。此度は強攻でした。西浦はその指示どおり、空いている1,2塁間を狙って打ちました。いい当たりです。でも、新井の守備はいいんですね。横跳びした新井は西浦の打球をキャッチ。2塁には投げられませんでしたが、西浦はアウトになりました。
広島の好守備に阻まれた形になりましたが、一応哲人を得点圏に送ったことにはなりました。
1アウト2塁。ここからクリーンアップにつながるわけですから、悪くはありません。
青木の当たりはレフトへの大きな当たりでした。伸びて、入れ!そう祈るも、フェンスギリギリの打球を松山はフェンスを臆せずキャッチしました。それでもまだバレンティンがいます。でも、バレンティンはショートゴロ。哲人の出塁を得点に結びつけることはできませんでした。
1回裏。ライアンの立ち上がりは不安定なものでした。田中には粘りに粘られ四球を与えてしまいます。菊池をアウトにするも、松山にも四球です。そこから鈴木誠也、新井と続いていくわけですから、初回からハラハラ、ハラハラしました。結局そのふたりは三振、三振で事なきを得たのですが、1回だけでライアンの球数はずいぶん嵩んでしまいました。
2回裏。先頭の野間がヒットで出塁しました。曾澤もヒットで続きます。ノーアウト1,2塁。しかも下位打線というところが嫌な予感を膨らませます。安部はなんとか三振にしとめるも、九里には送りバントを決められ2アウト2,3塁です。これで打順は上位にかえりました。田中です。ライアンは田中にタイムリーヒットを打たれてしまったのです。あとにも先にも広島に与えた得点はこのときの1点だけ…。たった1点。これが決勝点になるなんて、このときは想像だにしませんでした。
2回を終了したところでライアンの球数は59球までにまで達していました。失点は1点とはいえ、ここまで安心して見ていられるような印象はありませんでした。
でも松山から始まる3回裏、松山をショートゴロ、鈴木誠也をサードゴロ、そして新井をショートゴロに打ち取りました。ライアン、少しリズムがつかめてきたかな!といった感じです。私のノートには、この回の終わりのところに「ちょっとほっとした!」と書いてありました。
4回表は先頭西浦がヒットでチャンスメイクします。でも、青木、バレンティンが凡退してしまうのです。2アウト1塁の場面で坂口の右中間へのヒットで2アウト1,3塁。大チャンスの場面を迎えました。打席には大引が入ります。ノートの話ばかりして恐縮ですが、私のノートには「右方向が得意でしょ!」と書いてあります。大引の得意の右への流し打ちを、この場面で私は想像していました。
でも、
それとは逆のショートゴロに、大引は倒れてしまいました。
4回が終わったところでライアンの球数は89球になっていました。けがから復帰して間もないライアンです。おそらく90球とか100球とか、それくらいを目途に下げることはあらかじめ決まっていたのでしょう。5回表の攻撃では別段チャンスの場面でもありませんでしたがライアンには代打が送られ、ライアンは4回1失点で降板と相成りました。
ここからはまた昨日同様継投に入っていくわけですが、5回裏、田中からの好打順を任されたのは中尾でした。中尾は田中にヒットを打たれるも、バスターをしかけた菊池がライトフライに倒れ難を逃れました。でも松山にはヒットを打たれ、1アウト1,2塁。そこで鈴木誠也ですから心中穏やかではなかったはずです。鈴木誠也の打席で中尾の投球がすっぽ抜け、暴投となり1アウト2,3塁になってしまいました。絶体絶命の場面です。
中盤に追加点をとられたら痛い。それはなんとしても避けたい。
でも、それが中尾にできるのか!
中尾はフォークボールで鈴木誠也をしとめました。空振り三振です。中尾のピッチングは大変力強く、新井もショートゴロに打ち取り、この大ピンチを乗り切りました。
6回表は、きっと、ピンチのあとにチャンスあり!しかも哲人からの好打順。なにかいいことがあるような気がしました。
ところが、
哲人はサードゴロ。西浦はセンターフライ。青木が四球で塁に出るも、バレンティンはライトフライ。あっという間に終わってしまったのでした。
6回裏も中尾が続投しました。野間、曾澤、安部と続く打線を中尾は無失点に抑えました。
7回裏は風張です。九里から田中、菊池と続く恐い打線で、ランナーも出しましたが、風張も無失点。昨日に引き続き、ヤクルトのリリーフ陣のなんと頼もしいことでしょう!
8回裏は近藤が上がりました。表で中村に代打を出しましたので、キャッチャーは古賀に代わりました。近藤もランナーは出しましたが広島に追加点を許さず、この回を0点に抑えたのでした。
先発小川は制球に苦しみながらも最少失点、1失点に抑えました。リリーフにいたっては、昨日もそうですが今日も中尾、風張、そして近藤、全員が無失点です。しかも昨日の中澤もそうですが、もう左打者に対してとか右打者に対してとか言ってる場合でなく、皆、左だろうが右だろうが、どんな打者に対してでも抑えて、たとえイニングまたぎだろうがなんだろうが、無失点にして打線の反撃のお膳立てを整えてくれているのです。
1点返そう。とにかく同点に追いつこう。
祈るような思いで9回表の攻撃を見詰めました。
先頭青木は初球を打ってショートゴロ、でも、バレンティンが丁寧に四球を選んでくれました。代走には、先ほど代打で田代は出てしまっていたので上田が入りました。1アウト1塁で、今度は坂口が四球です。こちらも自慢の選球眼を光らせました。1アウト1,2塁。ここで大引です。大引の当たりは三遊間を抜けようかというものでしたが、田中が好守備を見せました。田中がダイビングキャッチをしたために、2塁にいた上田は3塁にとどまるしかできませんでした。田中は、1塁には投げられませんでしたが打球を外野へ抜けさせなかったために1点を阻止したのです。
それでも1アウト満塁です。
さあ、雄平!と思うも、小川監督は雄平に代打荒木を送ってきました。大変驚く采配でありますが、その心はいろいろ考えられましょう。私は直感的にここでダブルプレイにされたらたまらない、と思いました。雄平、チャンスでダブルプレイ、そんなイメージが私の脳裏に少しあったのです。でも、これはあくまで私のイメージです。監督はイメージで采配は振るいません。であれば、中崎の被打率か。意外なことに中崎は左打者(.105)よりも右打者(.281)によく打たれているのです(カッコ内被打率、5.19時点)。加えて荒木には4割という高い得点圏打率があります。チャンスで一発もあります。そのような理由から、荒木が送られたのでしょう。
1アウト満塁。チャンスに強い男、荒木、やってくれ!
でも、
荒木は三振に倒れました。最後の最後に川端が出てきました。が、初球を打ちあげて試合は終わりました。
わかっていました。私はわかっていたんです。
中崎はランナーは出します。ピンチを背負います。でも、最終的には抑えるんです。私はそれを知っていました。
それでも期待しました。私の頭の中では荒木の打球は左中間をまっぷたつに割っていました。打球は転々と外野奥深くまで転がり、1塁ランナーまでホームに還ってきました。走者一掃、ヤクルト、土壇場で大逆転!!!
それは実現しませんでした。
でも、ともすればじゃんじゃん、じゃんじゃん、打ち込まれていたっておかしくなかったではありませんか。締まった試合をしてくれたと、私は思っています。しつこいようですがヤクルトはいま再起への途上段階にあります。順位も低いです。借金も膨らむ一方です。でも、リリーフはじめ、いいところだってたくさんあったではありませんか。
あと一歩!あと少し!
そのあと一歩の後押しを、あと少しの後押しを、私も、もっとがんばってしたい。
がんばれ、ヤクルト!つぎは勝つ!
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