ただいま放心状態であります。
この本を読み終えました。
読み始めから最後まで、始終泣き続けで、
瞼の皮がめくれたようです。ヒリヒリします。
読むのが遅いので、一気に読み終えるという経験はあまりないのですが、
気がつくと、外が暗くなってきていました。
字が読めなくなって気がつきました。
冒頭の「はじめに」から、名言の連発でした。
ちょっと抜粋させていただきます。
純粋な心を持つ動物たちの中でも、
猫は特に飼い主さんのためにその身を、その生涯を
捧げるほどの献身的な性質をもっているように思います。
飼い主さんや家族を癒す力も特に強く感じます。
そうなんです、そうなんです。
猫は身を削って命を縮めるほど、
心を砕いて体調を悪くするほど、
飼い主のことを思ってくれています。
ねこ福じいちゃんが亡くなった時の
猫たちの落胆ぶりは、私以上に純粋で痛々しいものでした。
我が家の大切な大切な癒しの存在であったシャルルは、
じいちゃんを追って翌月逝ってしまいました。
その無念そうな姿は、
なにがしかの手立てで命を引き留めることをためらわせるものがありました。
この話をすると、
「猫でも、ちゃんと分かってるのねぇ。」
と、よく感心されました。
分かっていますとも!
猫は、私たちの生活をよく観察し把握して、理解しています。
猫を飼っている人でさえ、そのようにおっしゃることがあり、
そのお宅の猫さんのことを思い、寂しくなりました。
私は一緒に暮らす動物を、
ペット=下等な生き物と見なして接することを残念に思います。
私は一緒に暮らしている猫たちに人格を見て接しています。
「猫格」でなく「人格」、
人と同じように彼らの思惑、感情、考えを尊重して、汲み取り、接しています。
こちらがその姿勢で接していれば、
必ず猫たちもそのつもりで、態度で示してくれます。
彼らが納得できることに関しては、
人間よりも聞き分けがよかったり、
協力的だったりしますよ。
どうにかして家族の役に立ちたいと思っていること、
ひしひしと伝わってきます。
サイドバーに載せているこの写真、
看板の写真を撮ろうとしたら、
シャルルが猛ダッシュで走ってきて、
この位置でピタッと止まって、じっとポーズをとってくれました。
お出迎えの写真に使えるでしょ
って言ってた気がします。
母猫のアントワネットは、
私に子育てを体験させてやろうと、
生みたての子猫を1匹私の横たわる側に置き去りにしました。
何度も何度も。
こうやってお乳をやればいいの
って言ってた気がします。
こんなことは、ほんの一例。
『もしかして…?』
という触れ合いは、日々数え切れないほどあります。
それでも、『もしかして…?』だったんです。
やぱりどこかで、私イかれてるんじゃない?って疑う気持ちがありました。
でも、この本を読んでいて、
それ、全部感じたままで正しい、
って強く思えるようになりました。
そして改めて、
猫たちが私に示してくれてきた誠意、好意、献身に感謝が湧いてきて、
歴代の猫たちと体験した色々なシーンが思い出されて、
泣けて、泣けて、大変でした。
猫はいたって知性の高い動物ですが、
どの動物だって差はあれど同種の意識をもっていると感じています。
全ての人に、立ち読みで良いから、この本の「はじめに」だけでも読んで、
実感がなくてもまずはそのことを信じてみて欲しい。
そしてその考えで動物に接してみて欲しい。
絶対に、自分を取り巻く世界が豊かになると思う。
今回読んだ本はこちら
猫があなたに伝えたいこと