自分の親から「生まれてこなきゃ良かったと思っているんでしょ!」と言われた、という話を読んだ。

 

 

 

「自分が産まなきゃ良かったと思っているからそんな言葉が出てくるんでしょう?」 と返したら、否定されなかったそうだ。

 

 

 

親があまりにもわかりやすいために、考えてることが全部わかるらしい。

 

 

 

言い返すことは簡単だが、わざと負けたふりをしてきたとのこと。

 

 

 

子供が「生まれてこなきゃ良かった!!」と言えば、親が「産まなきゃ良かった」と思っても正当化される。

 

 

 

 

だからそう思ってることにしたかった。

 

 

しかし、そうはさせなかった。

 

 

ささやかな抵抗。

 

 

 

自分を正当化するために、子供を利用しているという事実に、彼女は傷ついている。

 

 

 

そして、子供にそこまで見透かされている自分の親に対して、哀れに思っている。

 

 

 

誰からも愛されず、誰からも求められない。

 

 

 

そんな人生を生きていく親を、心底哀れだと思っている。

 

 

 

 

でも、これをまた第三者的に捉えると、「親を哀れに思うことで留飲を下げている。」

 

 

 

 

という事実にぶつかる。

 

 

 

 

これは、まだ毒親から卒業できていないということになる。

 

 

 

 

自分が嫌だと思う相手に対して、「可哀想な奴だ」と留飲を下げるのは、中途半端な昇華の仕方です。

 

 

 

 

親が、産まなきゃよかったと感じるとき、それは「嫌だ」という悲しみだけではないんですよ。

 

 

 

もっとこうしてあげたかった、もっと愛してあげたかった、、

 

 

 

でもできなかった。

 

 

 

私が親になったばかりに・・・

 

 

 

そういう懺悔な思いがある時も「産まなきゃよかった」と思うものなんです。

 

 

 

それは、愛があるが故です。

 

 

 

 

そういう部分を理解できると、呪縛から解放されるのです。

 

 

 

 

 

本当の意味で昇華できるといいですね。

 

 

 

 

 

 

 

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