Y2Kはこうなるはずだった? | バズらん星人

バズらん星人

1995年渡米、そのまま永住。アメリカ生活もうすぐ30年。

明け方目が覚め、良くないと知りつつ携帯を開きニュースサイトを見る。日本でCrowdStrikeを搭載したWindowsにブルースクリーンの障害とのこと。

 

あー朝には大騒ぎだなあと思いつつ携帯を置いた。

 

で、朝になり想像をはるかに超える世界的大大大障害が発生中と知る。

 

飛行機が飛ばない、病院の業務ができない、お店が営業できないなど、懐かしの2000年問題でまさに起こると言われていた光景だ。おじさんにはY2Kが四半世紀遅れてついに現実化したように見える。

 

マイクロソフトはクラウドサービスの復旧は早かったみたいだが、当然自前のシステムが稼働している大企業はいまだにたくさんあるわけで、それらは全部自分たちで一台一台復旧させないといけない。それが数時間で終わるわけがない。

 

とりあえず自分のコンピュータにCrowdstrikeはなし。うちの会社はZscalerに移行していてかなり助かったようだ。

 

それでもラボ環境にはCrowdstrike搭載サーバーが満載。サーバーサポートの人たちにはとんだ金曜日となった。

 

対岸の火事気分の人は興味があればCrowdstrike、今「買い」です。優良株が一日でこんなに dip するのって滅多にない。

 

 

自社のデスクトップ数千台を一つ一つセーフモードにして直すという対応策を本当に今日ずっとやっている、という人のコメントもあった。うちのチームのサーバーサポートの人たちも大変そうだった。

 

これで Windows一辺倒の環境の企業が一気に複数のOSからなる環境へ移行するというトレンドが発生するのは間違いない。それともいまさらバーチャルデスクトップが普及しだすのかな。

 

なんでもクラウドへ移行とか言って、企業は自前のITチームを縮小させる方向で世界は動いているけど、こういうことがあるからやっぱり内部に自社のシステムに精通したチームを置くことは必要だ。

 

いまじゃAIにプログラムのコードを自動生成してもらうことも現実に起こっているけど、自分が使う気にならない理由はまさにこれ。コードにバグがあったと判明した時に誰がトラブルシューティングするのって話。コードを書いた人間がいないんだぜ?


今回のことが未来に与える影響はとてつもなく大きいと思う。


それにしてもCrowdStrikeではどうしてこんなことになった。インターンがクソなコードを適当にプッシュしてしまったとかまさか言わんよな?