子供たち春休み期間中の去る日曜日、現在ニューヨークで開催されている今年の国際オートショーへ家族で行ってきた。
イカれた環境活動家たちにオープニングセレモニーを邪魔されたそうだが、その後無事開催され、購入したチケットが無駄にならずに済んでよかった。
環境問題を生み出してきたのが技術革新なら、それらの解決策の多くを生み出してきたのも技術革新である。
自分たちが絶対に正しいと信じて疑わない割に、結局世の中にとって迷惑をかけることしかできないのが環境活動家たち。独裁者たちと何も変わらん。
馬鹿にされて悔しかったら、環境問題を解決するテクノロジーでも生み出してみやがれ、だ。
さて、日本勢では日産が大きいスペースをとって積極的にアピールしているように見えた。
多分日本勢の中で一番積極的にEVを市場に送り出している。AriyaとLeafの二つとも結構人を集めていた。
そしてアメリカ市場では小型SUV扱いになるが、数年前に登場して以来評価の高いKICKSの展示がかなり目立っていた。
小型といっても実際に見ると全然小さくない。もし自分の通勤用にするなら充分過ぎるほど。
アメリカでは車は新型になるたびにどんどんサイズが大きくなる。そのうち仕方なく新しく小さいモデルの車を発表し、元のクラスの需要をカバーする。
例えばトヨタの大人気な中型SUVであるRav4、最初はもっと小さかったのに年々大きくなり、トヨタはカローラ・クロスという新しいモデルを導入し、本来のRav4のサイズを求める人たちに応えることにしたらしい。
その点ほとんどくる年もくる年もあまり見た目、サイズが変わらないスバル。
自分は次回マニュアル車に回帰したいのだが、アメリカ市場では絶滅寸前。SUVではスバルのCrosstrekのマニュアル車が、アメリカ市場での販売が2023年を最後に終了してしまった。
自分のようなマニュアル派はアメリカ市場においては難民なのだ。
スバルとともにトヨタは安定の人気。新車展示フロアに入ってすぐにエリアを陣取り大盛況。車種の豊富さはさすが。
その裏で元気がなさそうに見えたのがホンダ。狭い奥のほうのエリアで、危うく見損ねるところだったほど。
EVが一つ出てたけど、あんまり注目されてなかったような印象。あとは目新しいものは見当たらなかった。とりあえず参加しただけ、みたいな空気を感じた。
最近品質の低下をよく耳にする気がするし、大丈夫かホンダ。
それにしてもアメリカ市場における車の大型化はとどまる気配が全くなくて、もう自分では運転したいと全く思わないぐらいの巨大な車が本当に増えた。
ToyotaのSequoiaなんてデカすぎて、自分では絶対運転したいと思わない。どうせ自分には縁のない最上機種のSUVだけど。中にも入ってそのフル装備ぶりに圧倒された。
アメリカ国内メーカーは時間がなくてちゃんと見ることは出来なかったが、Chevyは意外とスタイリッシュな車が増えたように感じた。
小型SUVなど結構見た目は良いものつくってる。肝心の中身は?購入を考えたことがないから全然分からない。
いくつか個別の車種で気になったもの。
復活が間近のトヨタ、ランドクルーザー。
コアなランクルファンたちはこの見た目どう思うのかな。なんか武骨さが無くてシンプルに見えた。自分的には好感。
ハイブリッド、アシスト機能。なんかランクルっぽくない響きだけど、これも新時代だね。オフロードでのパフォーマンスは期待通りらしい。
まあトヨタがランクルでコケるなんてことはたぶんありえないし、絶対に許されないものね。
展示されていたランクルのドアはすべてロックされ中に入ることはできなかったのが残念。
あと、フォルクスワーゲンのアレ。
ここ10年ぐらい、このBuzzというレトロミニバンの現代バージョンが「今年」出るとVWはずっと言い続けているらしい。
フォルクスワーゲンの来る来る詐欺だそうで。
ちょっと中に乗ってみた。お世辞にも座り心地は良いと言えないシート。後部座席には飛行機の座席にあるような折りたためるテーブルが付いているのだけど、多分ちょっと肘をぶつけたら壊れてしまうぐらいチープなつくり。
とてもじゃないけど今年リリースできるような代物には見えなかった。多分今年も実際に販売されることはなさそう。
ちなみにフルのEVということになっている。
地下のフロアでは各メーカーのEVを体験試乗できた。
どのメーカーもデザインにEVっぽさを出そうと意識して造ってる。
ちなみにテスラは不参加。Lucidがその代わり参加してた。最近ごくたまに公道で見かけるようになった。
でもEV需要は落ち着いて色々問題点もハッキリした今、メーカーは苦戦するだろうなあ。今年はパンデミック反動で車の価格崩壊が始まってるらしい。しばらく様子見。
それはともかく、オートショーは結構面白い。丸一日かけて見ることができて、家族サービスにもオススメ。