悪霊を呼ぶ体質の青年の話をして思い出したので。
就寝中に金縛りに遭うことってありますか。
金縛りってティーンエイジャーの時期によく起こった記憶があります。
大人になってからはほとんどないことを考えると、体が成長期にあるうちは脳から体へ信号が送られるメカニズムにまだ不完全なところでもあるのかな、なんて思ったり。
脳がレム睡眠からもっと浅くなってしまい、意識の上では起きているのに体は寝てるので、脳からの信号に体が反応しない、なんて説とか正しいような気がします。
でも同時に霊かも?と思ってしまうようなこともなんかありましたね。
たしか中学2年生ぐらいのころのある夜。
当時自分の部屋の窓がある壁にベッドをくっつけるように置いてました。
夜中に目が覚めると体が動かない。
奇妙なのが、誰かが自分の左手を両手で包み込むようにして撫でている。
暖かい感触がはっきりしていて、女の人だということもなぜか分かる。
荒い息遣いが聞こえる。
で、誰だろうと思って目を開けようとしたら、何かが見える前に急に馬乗りになられて首を絞められた。
金縛りに遭っているので、当然体を動かそうとしても動かせない。
しばらく首を絞められたまま。
苦しい。
そのとき、なんでそんなことしたのかホントに分からないんだけど、必死で声に出して自分の言ったセリフが
Who are you?
…なんで英語?
いや知りませんよ、その時の自分に聞いてくれとしか言いようない。
たぶんアホだったんじゃない?
それともなんとなく言いやすかったのかな。フーアーユー。
でもそう口にした瞬間、金縛りが解けました。
もしかしたら霊が英語にビビッて逃げたんじゃないかと。
「え、英語?やべ、無理無理無理!逃げよ!」
てな感じで。
体がようやく動くようになり安心し、さっきまで誰かの暖かい手に撫でられていたはずの左手。
ハッとする。
左手、持ち上げられて撫でられてたはずなのに、ちゃんと布団の中に肩からしっかり入ってる。
で、気づくと棺の中に入るときみたいに両手をおなかのところで組んだ状態で寝てた。
もっとおかしいのが、自分の左側が窓になるように仰向けに寝てた。
窓側で誰かが自分の左手を持つことは不可能。
中学生だったので、やばい、きっと幽霊だったんだ、なんて思ったものです。
時間もまた深夜2時とかじゃなかったかなあ。
でもこれでコツを掴んじゃったのかな、それからは毎回金縛りになるたびに必殺
Who are you?
をお見舞いしてた記憶があります。
アメリカに住んでいる今、この方法は通用しないこともあるのかもしれませんが、そもそも金縛りにかかりませんので試す機会なし。
どうしよう、
I'm Jason.
なんて返事が返ってきたら。
お前ベタやな、とか言えばいい?
あ、日本語で返せばなんでもいいのか。
でもこの年になると金縛りじゃなく、むしろ夜中に普通に何度も目が覚めて困ります。
そういうお年頃なのですよん。