日本の某高速道路に出る有名な幽霊の話を聞いたことがありますか。真夜中にその高速道路を運転していると、スーッと横を通り過ぎていくという幽霊の話です。
注意:昭和世代じゃないと通じないかもしれません。
黒い猫の親子の霊。
親猫が子猫を口にくわえたまま通り過ぎていくのが何度も目撃されているといいます。
通り過ぎていくというのに、親猫は走らずジッとしているように見えるそうです。
次に飛脚の姿をしている霊。その昔江戸時代、東海道を行き来していた飛脚の亡霊でしょうか。
さらには口を開いたペリカンの霊。目撃した人をジッと見つめながら通り過ぎていくとか。
恐ろしや、あな、おそろしや。
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…と、ここまでくれば(昭和世代なら)普通はわかりますね。
黒猫の親子はクロネコヤマト。
飛脚は佐川急便。
ペリカンは言わずもがなの日通のペリカン便。
SGホールディングス株式会社 登録番号:第2042866号
「なんだ宅配便のトラックかよ!」
と、聞かされていた側がどこかで気づいて笑っておしまいの小噺です。
ちなみに自分、30年以上前この話を2歳上の兄貴から聞きました。最後話が終わっても
「へ~え!」と感心していると兄貴のほうが代わりにキレました。
バカかお前、ふつうは飛脚のところで気づくもんだぞ!と。
ペリカンが出てきても気づかない奴は初めてだとも言ってました。
確かにペリカンというなかなかのパワーワードまで不覚にもすんなり受け入れていた自分。
あの頃の自分は素直でピュアな性格だったということにしています。決して天然ではないと信じたい。
あのままの性格で昨今の詐欺大国・日本に暮らしていたら、あっという間に騙されていたかもしれません。
恐ろしや、あな、おそろしや。