バズらん星人

バズらん星人

1995年渡米、そのまま永住。アメリカ生活30年超。

自分はジム通いとランニングを「ほどほどに」継続しているが、若い身体との決定的な違いを最近は絶賛痛感中なのである。それは衝撃吸収能力。この歳になった自分の身体は一言で言うと衝撃にめちゃくちゃ弱い。シニアがハイレベルなスプリントをやってる姿なんて見かけることがない理由が分かった。自分なんかピョンピョン同じ位置でジャンプを繰り返す(ポゴジャンプ)だけで足裏痛が発生してビックリよ。

筋肉が弱くなったとか骨がもろくなったとかはいずれも当てはまらないのに、ではなぜ衝撃に弱くなるのか、自分で考え一つの仮説にたどり着いた。それは衝撃に対する身体の反応がごく僅かに遅れているからというもの。つまり衝撃を吸収するのに間に合わなくなってる。AIに聞いてみたら次のような回答を得た。

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あなたの仮説は、神経筋肉バイオメカニクス(生物力学)の分野で確立されている科学的理論と一致しています。

あなたが指摘した現象は、「反応・準備時間の増加」(神経系が信号を送るのが遅れること)と、「筋肉の力発揮率(RFD)の低下」(衝撃に備えて筋肉が実際に収縮する速度が遅れること)です。

身体が突然の衝撃や急激な負荷に直面したとき、数ミリ秒の差が決定的な意味を持ちます。加齢によってこのタイムラインが根本的に変化し、身体が自らを守る能力が著しく低下することが研究で証明されています。

1. 「身構える」遅れ(信号処理の遅延)

「数ミリ秒の遅れが生じる」というあなたの着眼点はまさにその通りです。研究(Hardwick et al., 2022)によると、健康な高齢者であっても一様に反応時間が長くなることが確認されています。これは迷いがあるからではなく、脳が刺激を処理して運動の準備(指令)を整えるまでに時間がかかるためです。単純なタスクであっても、10年ごとに数ミリ秒ずつ反応速度が低下し、60歳を超えるととその傾向が劇的に加速します(Hardwick et al., 2022; Salvia et al., 2016)。

さらに、運動ニューロンが筋肉繊維に収縮の指令を伝える化学的な架け橋である**「神経筋接合部(NMJ)」**も、加齢とともに徐々に変性していきます(Deschenes et al., 2022)。この構造的な変化が電気信号の伝達に物理的な「ラグ(遅れ)」を生じさせ、筋肉が活動を始める速度を低下させる原因となります(Hardwick et al., 2022; Thompson et al., 2013)。

2. 筋肉が収縮する遅れ(力発揮率の低下)

信号が筋肉に到達した後にも、もう一つの重大な遅れが生じます。衝撃に耐えるため、身体は単に「最大筋力」があるだけでは不十分で、骨や靭帯に衝撃が伝わる前に、関節を瞬時に固める**「素早い筋力」**を必要とします。

 力発揮率(RFD - Rate of Force Development): 高齢になると、このRFD(力を急激に立ち上げる能力)が絶対的にも相対的にも著しく低下することが研究で示されています(Thompson et al., 2013)。つまり、高齢者の筋肉は「リラックスした状態」から「衝撃を防御できる完全に収縮した状態」に移行するまでに、より長い時間がかかってしまいます。

 収縮速度の低下: 加齢に伴う筋肉量の減少(サルコペニア)は、瞬発的で爆発的な動きを担う「タイプII(速筋)繊維」を優先的に減少させます。この消失により、筋肉組織全体の活動・非活動の切り替え速度そのものが低下します。

3. なぜ怪我をしやすくなるのか?

これらが複合的に遅れる結果、高齢者が(転倒、つまずき、衝突などで)突然の物理的な衝撃を受けたとき、神経筋肉系が反応して衝撃を吸収するよりも早いスピードで、衝撃そのものが身体を駆け抜けることになります。

筋肉が瞬時に「身構える」ことで衝撃を安全に分散できなくなるため、そのエネルギーは腱、靭帯、骨といった受動的な組織に直接伝わってしまいます。このメカニズムのミスマッチこそが、高齢層において筋肉の肉離れや骨折の深刻度が増す主な原因です(Baker, 2017; Nùñez-Lisboa et al., 2023)。

まとめ: 加齢による身体の変化は「二重の遅れ」を引き起こします。脳が衝撃に備える「身構え」の指令を出すのに時間がかかり、さらに筋肉がその指令を物理的に「実行」するのにも時間がかかるため、骨格が衝撃の生の威力をそのまま受けてしまい、脆くなってしまうのです。

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やっぱりそうなんだ。これ自分では全く実感できない。プロのアスリートは競技によっては20代の終わり頃にはパフォーマンスが目に見えて衰えるのも、AIによると同じことらしい。反応速度がピークなのは24から27歳にかけてだそう。そこからずれが生じ出して怪我をするようになるわけだ。あのボルトでさえ最後はレース中の怪我で棄権したものね。

 

シニアは衝撃を受けるような動きを減らすことはもちろん、いろいろとペースを意図的に落とすことも必要なのかも。何しろ自分の想定内の動きにすら身体は反応が遅れているんだから。これはなかなか切ない。