シミーの動き超解説:
仙骨を中心軸にして尾てい骨が左右に動かないように固定し
膝の曲げ伸ばしに合わせて、
左右の腸骨を垂直方向に上下させます。
大事なことなので、言い方を変えてもう一回書きます。
骨盤の左右の出っ張り
(=上前腸骨棘ジョウゼンチョウコツキョク)を
垂直方向に上下させます。
車のハンドルをイメージしてみてください。
ハンドルを握って両手を小刻みに動かすモーションが、
シミーのときの骨盤の動きとそっくりです。
車体にしっかりと取り付けられたハンドルのように
尾てい骨を上下左右に動かさない
ことがポイントです。
両膝は、前後に動かすのではなく、
上下に動かすイメージが重要です。
このとき、膝の動きにつられて踵が上下に動いてしまうと
シミーが台無しです。
ア・テールのときも、ルルベのときも、
シミーをするときは踵の高さを一定にキープします。
さらに、アイソレーションの完成度を高めるためには、
上半身の安定も重要です。
膝を下方向に落とす際は、
腹横筋と腹斜筋(胴体両サイドの筋肉)を
下方向に引っ張る意識を持ちましょう。
伸縮性のあるゴムバンドを床方向に引っ張る感覚ですよ。
腹横筋と腹斜筋のストレッチが出来ないと
頭が上下にガタガタ動いてみっともないシミーになります。
やみくもに膝を一生懸命パタパタさせても
シミーは上達しません。
脚力だけでシミーをしようとせず、
腹筋も一緒に使ってください🥰
あ、至極当たり前すぎて言及し忘れるところでしたが、
反り腰でシミーするのは論外ですよ。
体重が増えてお腹が前に出っ張ってくると
反り腰になりやすいので、妊娠さんは特に要注意です。
慢性的な腰痛にならないためにも、
尾てい骨を床に対して垂直に保つ必要があります。
分からない用語はご自身で検索してみてください。
画像検索すると沢山ヒットします。
身体について興味を持って調べることも練習のうちです。
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
さて、ここまでがシミー超解説になります。
私史上最も懇切丁寧な解説です。
この解説通りに行っていただければ
綺麗なシミーが出来るはずです。
そう、出来るはずなのですが・・・・
なぜか上手くいかない、そういう方は
重心の置き方に問題があるかもしれません。
シミーを難しくさせている原因は様々ですが、
シミーを苦手とする人に共通してみられる、
決定的な原因がひとつあります。
それは、重心が足の外側にあるということ。
足の内側と外側の距離はせいぜい数センチなのですが、
この数センチのズレが身体の動きに大きく影響します。
外重心の人は、シミーの際、
仙骨と尾てい骨が左右に動き、
結果、骨盤の垂直運動が相殺されてしまうのです。
下記のいずれかにあてはまる人は
外重心になっている可能性大です。
*浮指傾向、全ての足指が反って浮いている
*歩くときに足の親指が地面に付かない
*O脚、もしくはO脚気味
*外反母趾、もしくはその傾向がある
*偏平足、もしくはその傾向がある(土踏まずが無い)
*大殿筋を固くしたり、括約筋を締める感覚が掴めない
外重心は身体の癖ですから、
一日二日で改善できるわけではありませんが、
それでもなるべく短期間で、外重心を改善しつつ、
シミーを究める方法があります。
鍵になるのは、内転筋。
ペットボトルや、棒状に丸めたタオル、分厚い本などを
内股(足の付け根よりも、膝の位置に近いほうが効果的)に
挟んでシミーの練習をしましょう。
内転筋が鍛えられることで外重心も改善され、
脚のラインも綺麗になります。
これは外重心ではない人にも効果的なシミーの練習方法です。
毎日10分、いえ、5分でも良いので、
今日から早速取り組んでみてください。