ヒトのカラダの60%は水分です。
(赤ちゃんなら76%!みずみずしい!)
体重50キロのひとなら、30キロ≒30リットルが水!
カラダのいったいどこに、それだけの水が!?
無論、水分は全身に行き届いているのですが、
カラダの箇所によって水分含有量が違います。
水分含有量がもっとも高そうなのが血液ですが、
意外にも血液量は体重の7.6%~8%しかありません。
もちろん、臓器にも水分は含まれていますが、
大きさを誇る人間様の脳ミソであっても、
重さは体重の2%だとか。
小腸・大腸が一日に吸収する水は9リットル。
脂肪には水分はほとんど含まれていません。
では、筋肉の水分量はどうでしょうか。
実は、筋肉の75%は水分なのです。
そう、筋肉こそ、体内水分量を左右する要なのです。
体重50キロ、体脂肪率25%の女性の場合、
筋肉量はおおよそ18.75キロ。
(体重から体脂肪量を引いた除脂肪体重を2で割ると、
おおよその筋肉量が計算できます)
18.75キロの筋肉なら、そのうちの14キロが水分!!
体内水分量30キロのうち、14キロの水分が
筋肉に存在しているという驚愕の事実。
毎日の飲食で摂取した水分の多くが、
筋肉に届けられていたのです。
そのため、脱水や熱中症に陥ると、
最もダメージを受けるのが筋肉です。
心臓の筋肉もダメージを受けますから、
脱水は見過ごしてはいけません。
筋肉のしなやかさ、柔軟性を保つためにも、
水分は積極的に摂るべきです。
一日の活動量が多い人、
スポーツ選手やダンサー、筋肉量が多い人は、
一日に3リットルの水分摂取が理想だと言われています。
(※気候や生活習慣などの違いによって国が推奨する
摂取量は3リットル~3.5リットルと差があります)
一日の食事だけで、約1リットルの水分が摂れます。
また、代謝水といって、体内でつくられる水分量が0.3リットル。
飲み水で1.7リットルの水を飲むと、3リットル達成です。
さらに妊婦さんの場合、飲み水で2リットル摂取が理想です。
運動習慣がなく、筋肉量が少ない人でも、
一日2.5リットルの水分摂取が理想です。
飲み水を1.2リットル飲めばいいのですが、
食事量が少なかったり、
利尿作用のあるカフェインやアルコールを摂る場合、
飲み水を基準よりも多めに摂る必要があります。
また、筋肉量が少ない人は、
体内に水分を溜めこむ機能が弱いので、
こまめに水分を摂る必要があります。
60歳以上の場合、体内水分量は50%まで下がるとか。
体内水分量が低下すると、お肌や髪の毛に
真っ先にダメージが現れます。
生命維持に必要な臓器や筋肉に優先的に水分が使われ、
皮膚や爪、髪の毛は後回しにされるからです。
健康面だけでなく、美容のためにも、
体内の水分量60%を維持することはとっても重要!
そのためにも、体脂肪を増やさず、
筋肉量を落とさないことが重要なのです。
そして、水は積極的に、こまめに飲むこと。
ただし、空腹の状態で短時間に大量に摂取すると
水中毒を引き起こすので大変危険です。
水をいつ飲むかも、すごく重要です。
医師が推奨するタイミングとして、
○目覚めに一杯、
○食前に一杯、
○トイレの後に一杯、
○運動前と運動後に一杯、
○お風呂の前と後に一杯、
○寝る前に一杯
が良いとされています。
(一杯は0.2リットル基準)
体内水分量の1%が失われると、喉が渇きます。
その際、体内水分量が30キロの人間なら
0.3リットル以上を飲み水で補給しなければなりません。
しかし、ヒトは口腔、咽頭がいったん湿ると、
少量の水でも満足して水分補給をやめてしまいます。
もう一杯余計に飲むくらいがちょうどいいのです。