現代の子どもや若い世代の部下に共通して見られるのが、
「自分には価値がない」「失敗が怖い」といった不安や自己否定の気持ちとも言われています。
これは単なる甘えではなく、「自己肯定感の低さ」からくるものなのです。
自己肯定感とは、
自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉である、
とWikipediaに書かれています。
ありのままの自分で良いと思う感覚ですね。しかし、今の自分ではだめだという感覚が強そうです。
文部科学省の調査でも、日本の若者の自己肯定感は他国と比較して非常に低いことが報告されています。
また、企業の新人研修でも「叱られるのが怖くて動けない」「自分の意見が言えない」
といった声が多く聞かれます。
では、どうすれば子どもや部下の自己肯定感を育てることができるのでしょうか?
あなたが親であったり、職場では部下を持っている方なら、このあたりの悩みもおありかなと思うわけです。
なぜ今「自己肯定感」が求められているのでしょうか?
「どうせ自分なんて…」
「失敗したらもう終わり…」
お子さんや若手社員から、こんな言葉を聞いたことはありませんか?
今、多くの人が意識するしないにかかわらず、抱えているのが“自己肯定感の低さ”かもしれません。
これは単なる性格の問題でも、謙虚で控えめだからでもなく、
環境や人間関係の影響が大きく関係しています。
前述したように、日本の若者の自己肯定感は世界的に見て最低レベルだそうです。
企業でも、部下が叱られることを極度に恐れたり、自分の意見を出せなかったりするケースが増えています。
でも、だからこそ、あなたのお子さんや部下や若手社員の自己肯定感を高くしたら、
お子さんはすくすく育つし、会社の業績アップにはつながり働きやすくなることでしょう。
つまり、差別化出来るからチャンスが増えます。
そこで親や上司の“若い人への日々の関わり方”が大切になってくるのです。
その第一歩は、「声かけ」なのですが、その前に、
「自己肯定感」と「自信」との違いは何だと思いますか?
「自己肯定感=自信」と思われがちですが、実はこの2つは別のものです。
自己肯定感とは、「ありのままの自分を認める力」というのは前述したとおり。
結果や能力にかかわらず、「自分は存在しているだけで価値がある」と感じられる感覚です。
一方、「自信」は、経験や実績など“外から得た成果”に基づいて湧く感覚なのです。
たとえば「テストで100点を取った」「上司に褒められた」といった結果があるときに生まれます。
つまり、自信は条件つき。
でも自己肯定感は、無条件で自分を受け入れる力なのです。
この土台がしっかりしている人は、失敗しても立ち直れるし、
他人の評価に振り回されにくくなります。
逆に、自己肯定感が低いと、「失敗=自分がダメ」と思い込み、
行動する前にあきらめてしまうこともよくあることです。
だからこそ、子どもや部下が安心して挑戦し続けるには、
「あなたはそのままで大丈夫」というメッセージがとても重要なのです。
自己肯定感は、日々の小さな声かけの積み重ねで育ちます。
と言うことで、今日からできる自己肯定感を育てる「5つの声かけ習慣」です。
親や上司が意識するだけで、相手の自己肯定感は驚くほど変わっていきますよ。
以下の言葉は、あなたがしっくりくる言葉に言い方を変えても大丈夫です。
①「ありがとう」をこまめに伝える
行動の大小に関係なく、「ありがとう」を言葉にしましょう。
「気づいてくれたんだ」と感じることで、相手は自分の存在を肯定できます。
②「あなたらしくていいね」と認める
結果ではなく、その人“らしさ”に焦点を当てる言葉が自己肯定感を高めます。
「〇〇さんらしい発想だね」など、個性を認める表現が効果的。
③「どう感じた?」「どう思う?」と聞く
意見を求めることで「自分の考えに価値がある」と感じられます。
子どもにも部下にも、自主性と安心感が育ちます。
④「失敗しても応援してるよ」と伝える
結果ではなく“チャレンジ”を評価する言葉が、挑戦する力を育てます。
失敗しても信じてもらえていると実感できると、次の一歩が踏み出しやすくなります。
⑤「見てるよ」と関心を示す
無言でも「ちゃんと見てるよ」と一言添えるだけで、安心感につながります。
人は「存在を認識されている」と感じたとき、最も自己肯定感が高まります。
特別なスキルや時間は必要ありません。どれも、今日からすぐに始められることばかりです。
次回は、自己肯定感を育てるためのNGワードとその後の効果などです。
(「素敵に変化」メルマガより抜粋)
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