1週間前、お嫁ちゃんと大きな喧嘩になった。

 

でも、そういうきっかけで初めて話ができることもあるので、

心の中ではいい機会だと思っていた。

 

そして、お嫁ちゃんが本当のことを正直に言ってくれた。

 

初めて聞く話だった。

 

いや、それは正確ではない。

 

お嫁ちゃんは何度かそれについて言及したことがあったが、

よく意味がわからない、というか、

全然ぴんと来なかった、というか、

一体どういうこと、もう出来ているじゃない?って思って

(というか思い込んで)いたのだけれど、

 

今回は、どうしてもその意味をわかりたいと思って、

いろいろ聞いてみたら、

やっと初めて理解することができたのだった。

 

お嫁ちゃんの夢。

お嫁ちゃんがずっとやりたいと思ってきたこと。

 

それをこんなに身近にいながら、

分かってあげられてなかった。

それでお嫁ちゃんはイライラが募るばかりで、

本当にごめん、つらかったよね、

と私の目から涙がこぼれた。

 

やりたいことをやれない辛さ、

夢をあきらめないといけない絶望感は、

この私が一番良く知っている。

 

何年もほんとに寝食惜しんで頑張ったのに、

ついに諦めないといけなかった

若い日のあの心臓が引きちぎられるような

胸の痛さは、

 

今でもよく覚えている。

 

お嫁ちゃん、この私が、あなたにそんな思いをさせる訳にはいかない。

 

わかった、これからは応援するから、頑張りなさい。

 

そのために家事をする時間がますますなくなっても、

 

大丈夫、これからは私がもっと時間をうまく使って

もっと手伝うから。

 

料理ができなくて毎日何を作るか考えるだけで

ものすごくストレスになっているのなら、

もうそれはしなくていいから。

 

とりあえず、これまで出来なかった分を取り返そう。

ストレスもなくさなきゃ頑張れないから、

当面は私が全面的にサポートするから。

 

かくして、

一晩の大変化、コペルニクス的転回。

もっと家事ができるようにと言っていたお姑さんからの

まさかの家事解放宣言。

お嫁ちゃんのために私はリンカーンになったよ。

 

がんばれ、お嫁ちゃん。

夢を絶対かなえてね。

あきらめる必要はないんだよ!

この老婆が応援しています!