これはお嫁ちゃんにはかなわないなあと

前から思っていることが

もう一つあります。

 

知らないことに対して、

恐れ知らずに取り組む、

ということです。

 

恐れがたくさんあるお嫁ちゃんは、

ちょっと矛盾するようですが、

やったことないこととか

知らないことに対して、

すごく大胆です。

 

インテリアをいろいろ考えるのが

好きなお嫁ちゃんは、

リビングと子供部屋に

カーテンをつけたいと言って、

お隣さんからミシンを借りてきました。

 

すごいねえ、自分で縫うんだ、と

感心して、

きっと今までお裁縫とか得意だったんだな

と思いました。

でも、驚いたことに、

今まで全くミシンを使ったことがない、

というのです。

 

私だったら、

まず機械音痴だし、

初めて触るものなら、

絶対入門書とかマニュアルを

手に入れて

構造とか機能とかをある程度

理解してから、

おっかなびっくりやってみると

思うのですが、

 

お嫁ちゃんは、

今回が全く初めて、にもかかかわらず、

なんとかなるだろうと

ミシンに向かい、

また驚いたことに、

上糸とか下糸とかボビンとか

本当に全然何も知らないのに

やってみようとして、

私にいろいろ聞きながら、

ざーっとやり始めたんです。

 

ブロックがない分、

スポンジのようにさーっと頭に入って行って、

もちろん地頭の良さもあるけど、

結構試行錯誤しながら、

それでも直線でざーっと

縫いあげてしまいました。

 

信じられない。。。

心の中で大口を開けて

見ていましたが、

この肝っ玉の太さ、

物怖じしないところは

絶対見習わないといけないなと

思いました。

 

不思議なことに、

お嫁ちゃんは、

虐待のフラッシュバックとか、

自分が親のようになったら

どうしようとか、

いろんなことですごく恐れが強いけど、

そのために、

自分の周りの状況を

全部自分が仕切らないと

安心できないという、

いわゆるコントロールフリークで、

だからこそ、

周りにいる人は本当に大変なのですが、

でも、そうやっていろいろな

人や物をコントロールしてきたからこそ、

こうやって

全く知らないものにも

怖いもの知らずで

とにかくやってみる、

なんとかなる、

って信じて疑わないのですね。

 

だから、人間の精神って

本当に面白いなあって思いました。

 

お嫁ちゃんは、

被害者だと自分のことをとらえているけれど。

 

ところがどっこい、

ほんとはそのために

ものすごく強い女性になったんじゃないかなあ、と

思います。

 

被害者、なんていう弱い位置はもう、

とうの昔に飛び越えて、

強い人でいるにもかかわらず、

被害の記憶だけを持ち続けて、

自分の自己認識だけが

そこに留まっているんじゃないかな、

ほんとはものすごく最初から

強い人でもあって、

それがいろんなことで打たれて

もっと強くなった、

それを知らないのは本人だけ、

 

もしかしてそういうことかも

しれません。

その強さがなければ、

恐れを超えて、

結婚し出産しようとは

思わなかっただろうから。。。

 

そのことから、

また我が身を振り返って、

そうか、

もしかしたら、

自分の自己認識、イメージは、

遠い昔の自分に基づいた、

現実を反映していない

かなりゆがんだもので、

他の人がもつ自分のイメージとは

かけ離れているかもしれないな、

ここらで、

自分の自己認識も

もう一度チェックした方が

いいかもしれないな、と

ふと思いました。

 

やっぱり、ほんと、

他人や家族は

自分の鏡だなあ。。。

 

とりあえず、

私もお嫁ちゃんみたいに、

何も考えず、

さっとやってみることが

できるようになりたいです。

小さなことから始めてみようかな。

とりあえず、明日、

何か、これまでやったことのないこと、

躊躇してたことを

ちょっとやってみよう!