最近、家族の間で、

またかなりショッキングなことがありました。

詳しくは書けないのですが、

そのことに関連したお嫁ちゃんの行動に

すごく感動したので、

それだけ書きたいと思います。

 

子供のときに虐待された人はみな

そうかもしれませんが、

 

起こっている出来事が

あまりに辛いので、

感情を自分から切り離す、

というテクニックで

身を守ろうという防御反応が

自動的に起きるようです。

 

短期記憶を作りにくい、というのも

その一つ。

辛すぎるので覚えていたくないから

記憶を形成しない、という脳の

働きがあるようです。

 

これは彼女がいろいろ

カウンセリングに行く中で

知ったことだそうです。

 

その中でも、

感情を切り離して

(英語でDisconnectと言っていました)

自分がその場にいなくなる、

ことがよくあるそうです。

 

私自身は、全くその正反対で、

感情にどっぷり浸かって、

飲み込まれてしまう、というたちだったので、

なかなか理解しにくいのですが、

 

お嫁ちゃんの場合は、

辛いことやショックなこと、また

大きな音や何かトリガーになることなどが

あったりすると

自動的にその場で、自分自身が

または自分の感情が切り離されて、

まるで自分がいなくなる、

なんだか幽体離脱でもしているような感じ

になるとのこと。

 

幽体離脱、というのは、彼女の説明を

聞いていて、

理解するために、

もしかしてそういうような感じ?と

聞いたらそうだと言っていただけですが、

とにかく、

普通に受け答えはしているけれど、

自分自身の感情は何も感じられず

ただそこに存在しているだけなので、

自分の感情も、ましてや

他人の感情もまったく分からないそうです。

これはとても由々しき事で、

会話をしている自分や相手の気持ちが

全く分からなければ、

周りにいる人は

すごく大変になってしまいます。

 

でも、そうやって自分を保護してきた、

とのことでした。

それは、虐待を受け続ける中で、

気づいたらそうなっていたらしく、

もしそうでなかったら、

例えば発狂してしまうとか、

逆に親を殺してしまうとか、

そんなことになっていたのかもしれません。

 

自分がそうやって

感情をDisconnectしているのは

でもとても弊害があって、

特に夫や子供との関係では

すごく困るので、

なんとかConnectできるように

カウンセリングに行ったりいろいろしていましたが、

最近の出来事はまたあまりに辛すぎて、

感情を切り離すことが多くなったとのことです。

 

豊かに感情を感じられる私がうらやましい、と

言うお嫁ちゃんですが、

 

最近のとてもショックなことにもかかわらず、

昨日はその関係者と、

彼女は普通に話をしていました。

 

それを見て私はとても驚いてしまいました。

私だったら、絶対感情に飲み込まれて、

もう顔も見たくない、

会いたくない!

で終わってしまうと思うのに、

 

お嫁ちゃんは、

それでも、自分にとっては大切な人だから、

と理性で行動できていました。

 

わー、なんて強いんだろう、私には絶対

真似できない、と思いました。

 

自分の人生を振り返ってみると、

傷つけられた、とか、

気まずくなったとかで、

なんか音信不通になってしまった人が

たくさんいます。

自分の嫌な感情に向き合いたくないために

人間関係を切ってしまったことが何度もあります。

 

でも、もし私がお嫁ちゃんのように

例え切り離してでも感情を主役にしないで

脇役にして、

感情ではなく、理性から行動ができていたら、

自分の人生はもしかしたら180度違っていたんじゃないか、

とはっとしました。

 

私とお嫁ちゃんは、

ほんとに性格が正反対で、

自分では絶対進んで

友達にはしなかっただろうタイプの人です。

 

でもだからこそ、

ものすごく大きな気づきをもたらしてくれます。

 

自分と同質の人と付き合っているだけでは

絶対気づけないことに

気づかせてくれます。

 

他にもいろいろあるけれど、

とりあえず、このことでは

本当に彼女を尊敬してしまいます。

 

私も、できたら、

少しでもいいから、

彼女みたいに、

自分の感情は、まあ脇において、

人や物にきちんと対応できるように

なれればいいなあと思いました。

 

気づきをくれて

ありがとう、お嫁ちゃん。

 

私は、恥ずかしながら、

こんな年になっても、

まだまだ学ぶことがたくさんある

ひよっこです。。。

でも、その例をまじかに見れることができて

本当によかった。

私もあんな風にいつか強くなりたいです。

というか、

お嫁ちゃんの本当の強さは、

強くなりたい、強くなろう、と思って

していることではない、

ということです。

 

まあ、例えそれが辛い中での

自己防衛反応であろうとも、

やっぱりそうやってサバイブしてきた、

その強さはきっとものすごいのだろうと

思います。

 

毎日一緒に暮らしているからこそ、

気が付けた学びだなあと

有難く思いました。