正直、内定もらうところとは何かしら縁があると思う。


学生の時、転職の時、それぞれ働いてきた会社は1社1社であったが、

内定をいただき、断った会社はその3倍以上である。


ただし、落ちた会社は10倍以上であるwww



今回民間から公務員への転職にあたり、内定先とは不思議な縁があった。

正確には縁というか、運命というか、そういった類のものである。


ただし、転職ではあるが経験者枠以外にも年齢制限がゆるい場所も複数受けた。


まず、筆記試験時に、事前にトイレにはいっていたのだが、


問題を解く途中で猛烈に尿意を催した。


とりあえず、まだ集中できるし、最後までもつだろうと思い、試験に集中。


英語の読解をしている最中に集中力が切れてきて、適当になり、


数的以外全部問題をとりあえずは埋め、数的だけを残すことになった。


もうすでに集中力が切れていて、尿意を我慢することに神経が注がれ、

また、トイレ行きたいと試験管にいうか、最後まで我慢するか葛藤していた。


一応、数的の問題を全部見て、解けそうなのを何個かやってみた。


いつもなら出来そうな問題も細部で躓き、ひらめかない。


これはもうダメだ。。。


途中退出は認めませんと事前に言われていたが、ここが第一志望であるので

ダメもとで聞いてみた。


そうしたら、試験管に付き添われたものの、トイレに行き、帰ってくることができた。


すっきりしたのと、ちょっと動いてリラックスできたので、残り時間いっぱいを

使い、数的に全神経を集中し、ほとんどの問題を解くことができた。


ここが第一志望で内定をもらったわけだが、この葛藤や行動など、

本当に運命の分かれ道であり、その後にまだ続くとはこの時には

夢にも思わなかった。


後日、集団討論、集団面接、また適正試験やら、どんどん選考が進み、

遂に最終面接までこぎつけた。


そこでまたハプニングというか運命の分かれ道が存在する。


最終面接の前日、雪が降り、当日、交通機関が混乱すると予測していたので、

いつもよりも1時間以上家を早く出て、バス停に向かった。


しかし、待てど暮らせど、バスが一向に来ない。


ほんとうにこない。


反対方向も、自分のバス停も長蛇の列だ。


1時間が経ち、2時間が経ちバスが来ないので、受験先へ連絡を入れ、

遅れるかもしれないという状況とバスが2時間1台もこなく、タクシーも

呼べない状況であることを伝えたが、受験先からは


「遅れたら受験できません。順番はずらせません。」


「一応面接官(役員)には伝えますが、覚悟の上お越し下さい。」


みたいなことを言われた。


他のところからの内定もすでにあったことなどで焦るようなことはなかったし、

途中で、もう帰ろうとか、こういう天候と交通状況は神様が受験するな、

他の内定先で働きなさい!って言ってるのかな?なんて考えていた。


が、


「ここまで来たら、行くだけ行って受験できなくても詫びだけいれに行こう!」


という気持ちに急になり、遅れてもいいから行こうと決意した。


2時間弱して1台のバスが到着した。


それは受験先とは別方向のバスで、ある駅に向かうバスであった。


駅まで行けば間に合わず遅れることは間違いないが、確実に目的地まではたどり着ける。


しかし、このあとすぐに目的地域のバスがくれば、まだギリギリ間に合う時間である。


ここでもバスが視界に見えてから、目の前で停車するほんの数十秒の間


ものすごい葛藤をし、頭の中でシミュレーションを重ねた。


結果、しばらく進行方向が直線で一緒で、途中で分かれる路線であったので、

とりあえずはこのバスの後ろにのり、数キロほど後方を確認し、目的地域のバスが

見えたら、途中下車し、乗り換えしようという作戦に出た。


10分ほど、後ろの景色を眺めていたが、一向にバスが見えないので、

このまま駅に向かうことを決意した。


最後方に陣取っていたこともあり、駅について下車したのでは、降りるのに時間がかかり

電車が一本いってしまうかもしれない、そんな危惧もあり、駅一個前のバス停で下車した。


そして雪道で凍る路面を駅までダッシュした。


駅に着いたが、電車は電車でいつもの50%くらいの本数で、予想よりも遅れて目的地に

到着することになった。


控え室に向かい、詫びをいれると、一応面接は受けられることになり、理由を聞くと、

自分のあとに面接をする方がだいぶ早く到着していたとうことで、順番をずらしてくれて、

自分が受験することが可能になったということであった。


配慮をしてくれたコーディネーター(最終面接まではこの人が面接官、試験管だった)、

譲ってくれた方(実は同期になる人!)に感謝した。


そのご、面接でもまず詫びからはいり、理由を聞かれたので、簡素に答え、

このような状況であったので、考えてきたこともなにも飛んでいて、本当に

素の自分で最終面接にあたっていた。


もちろん、落ちたのは覚悟していたし、受けられないと思っていたのに、

受験することができ、想いを伝えることもできたので、満足していた。


受験したのを忘れて、日常に戻っていた矢先に合格=内定 通知が届き、

ビックリというよりも、唖然としてしまったことを覚えている。


正直、うれしさは当時出てこなかったように思う。


ただ、今振り返ると、この時の選択も行動も、対応も、すべてが運命の分かれ道

であり、筆記試験と合わせ、幾多の選択の機会、分かれ道があったなと思う。


あみだくじのようだが、道をひとつも間違えないでよくここまで辿り着いたなと思う。


内定先とは縁というかなにか不思議なものでつながっていたんだなという気持ちだ。