「一人暮らししたいよー」
何年前からこの言葉を言い続けていただろう。
生まれてこのかた、一度も一人暮らしというものをした事がない私。
独身の女友だちは、ほとんどみんな一人暮らしだ。
「一人暮らしって寂しいもんだよー」
というコもいるけど、その言葉の裏側にある自由と自立という喜びを、私はいつも羨ましく思ってた。
東京に住んでいると、よっぽど親元が嫌とか、職場の近くに住みたいなどがない限り、なかなか一人暮らししようと思わない環境なのだ。
「パラサイトなんとか」と言われようともね。
当時私はフリーランスで雑誌のデザインを自宅でしていたので、通勤というものがない。
編集さんとも長い付き合いになると、電話と宅配便のみで打ち合わせは済んでしまっていた。
私の波乱万丈な人生をかいつまんでまとめてみると、こんな感じ。
22歳で結婚を決める(父が癌で余命宣告受けたので)
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結婚式の10日前に父が亡くなる
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23歳で結婚 ここで初めて実家を出る。旦那さんと楽しい二人暮らし
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27歳で妊娠 アパートでは手狭になるだろうと、私の実家に引っ越し。旦那さんはマスオさんになる
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出産
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32歳の時、旦那さんが亡くなる そのまま実家に住む
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娘が中学生の頃、実家を出て娘と二人暮らしにチャレンジ
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シングルマザーは実家のありがたさを思い知り、部屋の更新することなく再び実家に戻る
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現在に至る
そんなこんなで、磯野フネさんと同い年を迎えた今年、とうとう私は一人暮らしを決行するのだ!
私にとって一人暮らしは、まるで実家という母の子宮から、もう一度生れ出る感覚。
そんな感覚も一生に一度なので、日記にしてみようと思う。
しばしお付き合いいただけたら嬉しいです。