昨日は、昨年末になくなった叔父(母方の兄)の納骨式が
小田原のお寺で執り行われました。
私たち親戚は、とても仲良くて、
しょっちゅうは会わないけど、冠婚葬祭で
集まって、お酒の席になると、超盛り上がり、楽しい会話が飛び交います。
で、その中心には必ず母の弟にあたる叔父
「芸術家・田中信太郎(たなかしんたろう)」
がいます。
芸術家・・つまり変わってる人。
昨日も、日立から小田原まで電車に乗って
娘と孫たちを連れてやってきました。
本人の娘(私のいとこ)えりの娘のさくら(写真右)
と、マリの娘、イギリスとのハーフのBONNIEこころ。
このふたり、可愛すぎる!
で、叔父の田中信太郎(ノブちゃん…しんたろうなのに、親戚はこう呼びます。)は、日本はもとより世界で活躍する近代芸術家(らしい)で、
六本木の国立国際美術館展覧会に作品を出展したり(らしい)、
日本各地の土地土地にモニュメントの制作依頼があったり(らしい)
最近では斉藤祐ちゃんで有名な日本ハムの本拠地・札幌ドームの
入り口にある巨大な赤いハートのアーチも制作した(らしい)
モダンアート界ではちょっと偉大な大先生(らしい)です。
その道に詳しい人でないと、わからない(らしい)
で、昨日。
小田原のお寺さんで無事お墓参りが終わった後の帰り際。
「あ、ここのね、無縁仏のお墓、住職に依頼されてさ、
僕、作ったのよ。」
って。
どれどれと、みんなでお寺の端の方に見に行くと
そこにはこんな立派な無縁仏の墓地が!
すごい~立派!
小田原のちぃーさなお寺さんの敷地の端っこに、こーんな立派なmemorial statureが!!
無縁仏も居心地良くて浮かばれちゃうこと、間違いなし!
その前で、はい、作者立たせて「ハイ、チーズ」
「この前に立って無縁仏に手を合わせるとね、ほら、
自分の声が両側に響いてサラウンドになるのよ。わかる?」
って、いうから、立って声を出してみたら
本当にサラウンドになっててびっくり!
ねえ、信(ノブ)ちゃん、
これってさ、最初に作るときにこうやってサラウンドになるように
全部計算しつくして、それで制作しはじめるの?
って聞いたら
「まぁね。実際は作る前に"こういうふうに作ったら、たぶんこうなるだろう”って
おもって作るわけよ。で、これは作ってみたらやっぱりそうなったからそれで
いいんだよ。」と。
「っていうことは、結果的にそうなったってことで、言ってみれば
計算ってよりは偶然ってこと?」
「ま、まぁ、そういうことかな。でもこのことはだれにも言っちゃだめだぞ!」
おいこらぁー
でも、ま、芸術なんて、そんな偶然から生まれるものなのかもね~。