去年の11月11日に三重県立斎宮歴史博物館に行きました。
#三重県 #斎宮歴史博物館 で #海の祈り展 (11月26日迄)を観覧。伊勢では古代の鏡の出土が多く、#牛頭天王 信仰が盛ん(#祇園社)。#伊勢神宮 の神職は地元民で、海辺で祭祀のために満月🌕の頃、牡蠣や海藻を採取(明治初期まで)、#二見興玉神社 は現在も #授与品 の海藻を神職が採取など、講演会で聴講👏 pic.twitter.com/NoRe4eGCSy
— Sally_Osaka (@osaka654) November 11, 2023
11月なのに満開のコスモス
斎宮
飛鳥時代から南北朝にかけて伊勢神宮に奉仕した斎王の住居、斎宮、が松阪市と伊勢市の間にある明和町に置かれました。
源氏物語、伊勢物語でも斎王の話題が登場します。
天武天皇(670年頃)の内親王、大来皇女(おおくのこうじょ)が初代斎王といわれ、以来、占い(卜定、ぼくじょう)で60名以上の斎王が選出されました。
斎王は未婚の内親王や女王で、都を出発するまで、野宮(ののみや)で隔離された生活を送りました。野宮と伝わる箇所は複数あるらしい。
西院野々宮神社
— gassyou (@gassyou2) February 16, 2022
京都市右京区
野々宮は斎王に選ばれた皇女が伊勢の斎宮に移るまでの間、潔斎のためにこもる宮殿。
西院野々宮は倭姫命と布勢内親王の2柱が祀られており、伊勢神宮の斎王をつとめられた布勢内親王(桓武天皇の皇女)と雅子内親王(醍醐天皇皇女)がお住まいになられた聖地です。 pic.twitter.com/G8Rc9swxHh
嵐山では行列も。
野宮神社から竹林の小径への行列、この後は今週末22日に「時代祭」ですね…平安の彩り、嵐山に映え 京都で斎宮行列 https://t.co/skghtfcZwv pic.twitter.com/4JaPawObDV
— suizouさんと他2022人 (@suizou) October 16, 2016
斎宮から約15Km離れた神宮に斎王が参拝するのは三節祭だけ(6月、9月、12月)。博物館サイトによると外宮と内宮では祭典の日がずれていて、外宮から参拝。
東西約2キロメートル、南北約700メートルに及ぶ巨大遺跡で発掘は50年以上継続中です。ここが選ばれた理由は不明です。
斎宮跡で奈良時代の正殿跡とみられる遺構発見 8世紀の斎王が使用かhttps://t.co/UgQrJSFm6s
— 毎日新聞 (@mainichi) October 14, 2023
県立斎宮歴史博物館は「建物を大きくし、特異な構造にすることで斎王の権威をより高めようとしていることがわかる。朝廷が伊勢神宮や斎王をどれほど重視してきたのかを表している」と話しています。
写真の左側に写っているのは近鉄山田線↑で、近鉄斎宮駅は平安時代の斎宮の中にあります。
駅の北側にある歴史体験館↓
即位礼正殿の儀で十二単とか良いなぁと思った方、三重県の伊勢神宮近くの多気郡明和町斎宮「いつきのみや歴史体験館」では十二単、直衣、子供装束が要予約ですが2200〜5500円で着られます!
— ぷまちゃんとカーチャン (@pumachyan) October 22, 2019
1枚目・春秋冬用十二単
2枚目・夏用十二単
3枚目・子供用汗衫(かざみ)
4枚目・無料ではおれる袿 pic.twitter.com/CBkw0SJDzl
さりぃのお目当ては博物館の「海の祈り」展と講演会でした。
講演会
斎宮の話題はゼロでした。
古代の神職と供物
現在でも皇室とのつながりが強い神宮ですが古代の神職は全て地元の度会郡(わたらいぐん)出身者。また、外宮、内宮とも天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀っていました。
神職達は海で禊をするだけではなく、三節祭の供物の一部となる牡蛎、亀の手(ポルトガルでは高級食材らしい)、ミルなどを二見の海(採取場所は時代によって変わるらしい)で自ら採取しました。
亀の手初めて食べた! pic.twitter.com/hAXzOqmtIb
— ぬぬ (@nnn_uuu1617) January 27, 2024
つまり、神職は浜で漁ができた。
展覧会のキービジュアルは、漁の姿です。衣装を着けてないと普通の漁師になってしまうから神職の装束を着けていると勝手に解釈しています。聞いたらよかってんけど、知らんことばかりでそこまで頭の余裕がなかってん。
炊いた米や二見浜の焼き塩も供えられたようですが、作業をしたのは物忌(ものいみ)と呼ばれた子供(女児)で、巫女の代わりらしい。
二見浜には内宮の摂社、堅田神社が今でもあります(内宮よりも歴史が古い)。
堅田神社(かただじんじゃ) 内宮摂社
— 伊勢神宮125社 (@isejingu125) October 15, 2022
佐見都日女命(さみつひめのみこと)
祭神はこの地方の土地の神、佐見都日女命。倭姫命に堅塩(かたしお・焼き固めた塩)を奉った故事により定められた。 pic.twitter.com/h2MRZ57uwt
神職達が海で供物を採取する行事を内宮では贄海神事(にえうみしんじ、6月)、外宮では浜出神事(9月)と呼ばれました。
明治維新直後に行われた神事に関する書状(個人蔵)が展示されていましたが、明治の初めに神事は途絶えました。
神事の式次第の一部
•由貴夕大御饌(ゆきのゆうべのおおみけ)
午後10時に供物を正殿の階段下に捧げる(地元神職のみ、外宮15日、内宮16日)
•由貴朝大御饌(ゆきのあしたのおおみけ)
午前2時に供物を正殿の階段下に捧げる(地元神職のみ、外宮16日、内宮17日)
•正午に朝廷からの奉幣を正殿の中に奉った(外宮16日、内宮17日)これに斎王が参加?
地産地消の供物と皇室からの奉幣の位置が違うところが面白い。こうやってみると斎院側からはアウェー感強い感じがするわ。
一級建築士過去問。イラスト。
— BANKO氏|イラストで学ぶ建築士 (@otsukaresama15) January 13, 2022
神明造り。
伊勢神宮に代表される古代神社建築様式。
神明造り及び伊勢神宮正殿は、建築士過去問でも、最頻出事例の一つです。大事に覚えていきましょう。 pic.twitter.com/IZmPEVZgds
•10月の新嘗祭では勅使も来ていた
•現在も皇室から幣帛の奉納はあるが、勅使は来ない
二見興玉神社
二見が浦にある二見興玉神社では現在でも藻刈神事が行われています。
伊勢・二見興玉神社で「藻刈神事」 宮司が夫婦岩の沖合で水中のアマモを刈り取る - 伊勢志摩経済新聞 / https://t.co/iSY4AUrgAW #神社 #御朱印 #お寺 pic.twitter.com/Zu7DjFGSDN
— 御朱印探しの旅⛩️ (@gosyuin_world) May 30, 2022
夫婦岩の先にある興玉神石(江戸時代に津波で沈んだらしい)の周りの海藻を神職達が船に乗って採取。
二見興玉神社では、二見浦に太古倭姫命が天照大神を奉載して御船をとめさせ給うた興玉神石の付近から採取される御霊草「無垢塩草」にて祓いを行なっております。お下がりに無垢塩草をお頒ちいただき、潔斎として浴槽の湯水に浸し、体を清めました。 pic.twitter.com/zaDWxpSgDq
— 蛇窪神社 (@hebikubojinja) October 20, 2023
藻は無垢塩草としても神社の授与品で、お風呂に入れて自宅で禊ができます!
塩で清めるという発想時代も古代からあるんかな。
↓こういうグッズもあるよね。
展示
鏡
三島由紀夫の小説「潮騒」(映画にもなった)の舞台となった神島にある八代神社には奈良~平安時代の鏡があって、重要文化財に指定されています。
海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)とは古鏡の銅鏡の区分のひとつで、唐代に制作されたのだそう👩🎓
— 恋する鳥羽キャンペーン事務局 (@koitoba) November 29, 2023
神島の八代神社には、船の安全を祈願して古墳時代から多くの銅鏡が奉納されたとか⛩️
斎宮歴史博物館の特別展「海の祈り」で展示された奈良時代の海獣葡萄鏡👀古からの願いが伝わってきました😌 pic.twitter.com/ph2ht2Z3jI
さりぃは行ったことはありませんが、階段はかなりきつそうです。
⛩八代神社さん
— 神仏感謝🐚♫•*¨*•.¸¸♪⛰⛩⛰ (@bjufoqj7hvsOoVa) June 20, 2022
三重県の神島に鎮座される八代神社さん。
神島は龍🐉の形の日本列島の宝珠の部分に当たる場所です。
のどかな漁村から少し上がった場所に薬師堂もあり、神仏が共に祀られています。
伊勢から定期船が出ているので、お伊勢参りと合わせるのもおすすめです。#神島#神仏習合 pic.twitter.com/IUeiWQO8cw
八代神社から神島灯台へ向かう道の途中には知多半島や昨年上陸した日間賀島、今朝船に乗った伊良湖岬を望むビュースポットがあり海無し県民のテンションが爆上がりとなった pic.twitter.com/gHLWJIDfHK
— へぼ飯+ (@TKM_BNBN) November 3, 2021
祇園祭
斎宮は大淀浜で禊をしたようですが、手順は不明です。
#三重の文化観光シリーズ #お伊勢参り #斎宮#斎王尾野湊御禊場跡 は大淀港からも近く、細い路地を進むと石碑が見えてきます。今は住宅に囲まれていますが、禊を行っていた頃は海に面していました。「尾野湊」とは、大淀海岸の古名です。明和町指定史跡です。 大祭に向かう斎王の想いに馳せてみては? pic.twitter.com/49SHsmReDQ
— 三重の文化 (@miebunka) November 20, 2023
伊勢神宮
— redgachapin(レッドガチャピン) (@redgachapin1) December 31, 2019
外宮
内宮
初詣
大淀海岸
初日の出 pic.twitter.com/psJSV7ZUVc
大淀浜や愛知県の津島では牛頭天皇信仰が盛んな地で天皇祭が現在でも行われます。
https://www.youtube.com/watch?v=nwePT_Ku0eQ
こちらは山車の海上渡御と花火もあります。
愛知県津島市の天王祭はユネスコの無形文化遺産登録されています
信長も秀吉も観た
— SHINGO811 (@shingoTt8111) July 23, 2022
尾張津島天皇祭 pic.twitter.com/1E3QgQBCoK
盛大な船祭りの様子を描いた津島祭礼屏風(高度複製品)も展示されていました。オリジナルは大英博物館所蔵。
4章構成で「海の祈り」展 斎宮歴博26日まで https://t.co/VHCsfNcEzL 三重県多気郡明和町竹川の斎宮歴史博物館(大西宏明館長)は現在、特別展示室で、特別展「海の祈り―海浜の神社と伊勢神宮―」(夕刊三重新聞社など後援)を開いている。26日まで。 今回は、明治初期まで伊勢神宮で行われていた…
— museumnews jp (@museumnews_jp) November 16, 2023
川やから大阪の天神祭りに見た目は似ています。
京都の八坂神社も明治維新までは牛頭天王を祀っていたので同系です。こちらは鴨川での神輿洗いが大事だそうです。
#祇園祭 の神輿を清める神事「神輿洗い」、松明に先導されて神輿が鴨川 ・四条大橋へと運ばれ、汲みおいた鴨川の水を振りかけて清められました。
— ハンケイ京都新聞 (@knp_hankei500m) July 10, 2023
動画全編はこちら
☞☞☞https://t.co/YzdaPKHCZT#祇園祭2023#京都らしさとは何だろうか#ハンケイ京都新聞 pic.twitter.com/n2QpuXcnJT
(終わり)