京都駅から徒歩圏に移転した京都市立芸術大学でSNSで見つけた講座を聴講しました。
伝統音楽研究センター長の細川先生が最初の御挨拶で学食がない、とおっしゃっていました。
この先生の研究テーマはチンドン屋なんや
【#日文研動画】細川周平先生退任記念講演会「チンドンの因縁」日文研第68回 学術講演会(2021/02/16)の動画(英語字幕付き)をYouTubeに掲載しました
— 国際日本文化研究センター(日文研) (@NICHIBUNKENkoho) June 18, 2021
2021年2月16日に日文研チャンネルにてプレミア公開された動画に、英語字幕を付けたものの再公開版になります #Nichibunkenhttps://t.co/9pwW4LC1b9 pic.twitter.com/2uySnbz879
本日のテーマは雅楽で、実演付きというほんまに素晴らしい催しでした。
— 京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター (@kcua_rcjtm) January 24, 2024
↓によると雅楽は10世紀には完成で、日本古来の音楽に大陸から導入された音楽が融合したものだそう。
神社で巫女さんが雅楽に合わせて舞うことがありますが、何と演奏者の一人が巫女さんで、実際に舞ってくださいました。
許可を得て楽器を撮影、SNSに投稿OKも確認しました。
講師の根本先生↓
雅楽については一番古い文献は平安時代の貴族、源博雅が残した新撰楽譜。
博雅は醍醐天皇の孫ですが臣籍降下し、源氏姓を賜って雅楽の名手。新撰楽譜は村上天皇の勅で編集しました。
長慶子(退出の音楽)など作曲した曲が今に伝わっていて、演奏もありました。
当時の楽譜の音数の少なさから昔の演奏速度がもっと早かったのではないかとケンブリッジ大学のローレンス•ピッケンが指摘しました!
「…その草分けがイギリスの音楽学者ローレンス・ピッケン…です。彼は、今の雅楽のゆったりとした音の進行のなかに、舶来した当時の大陸的・歌謡的なメロディーが潜んでいることを発見しました。すなわち、雅楽は、千年以上の歳月をかけて、何倍も、曲によっては10数倍も “まのび”したというのです」
— 猫の泉 (@nekonoizumi) September 22, 2022
どの程度早かったのかを検証したのが今回の話です。伝わっている楽譜が多い院政期(平安時代の終わり)の打楽器の譜を基に推定したという話です。
雅楽でコンサートマスターにあたるのは鞨鼓(かっこ)↓の打ち手で、片手あるいは両手で打ちます。
ここから今から少なくとも4倍速ぐらいだったのではと推定して、再現演奏↓がありました。
遅くなった原因はメロディの構成が複雑になったという奏者の都合のようです。
復元演奏の印象はゆっくりやけど手拍子ができる。ゆっくりとした行進曲、葬送行進曲↓みたいやなと感じました。
昭和のテレビドラマ「阿修羅のごとく」のテーマソングがトルコの軍楽曲(古い曲ではないみたい)を演奏を聴いてて思い出した。改めてyoutubeで聞いてみました。軍楽曲をもう少し遅くするとさりぃ的には復元雅楽っぽい感じになるねん。
ちなみに、能も2倍ぐらいのかつては早さで演じられたようです。
こちらにも同様の内容が↓
演奏スピードが遅くなる現象は中国も含めて東アジア一帯に歴史的にあるようです。インドネシアのガムラン演奏は特殊で意識的に演奏スピードを変化させるとか。
めっちゃ楽しかったから💕、また、寄せてもらおう🎶
終わり