四天王寺で開催された篝(かがり)の舞楽に行ってきました(完全事前予約制)。街でポスターを見かけて申し込みました。雅楽は仏教と共に大陸から日本へ伝来。聖徳太子による舞楽の導入についてはこちら↓
加藤管長のご挨拶から始まります。
本殿前に舞台が設えられ、横のテントには雅亮会の雅楽奏者。
天王寺では野外の舞楽奉納なので振りがおおきく貴族風ではないそうです。
最初の演目「振鉾」(えんぶ)では、鉾(ほこ)で悪霊邪気を鎮めます。祇園祭りの山鉾巡行と発想は同じ。
古代中国を平定して周の祖となった武王の故事に因みます。
ここで古式に乗っ取って篝火(かがりび)点灯。
次の演目は中国風の萬歳楽(まんざいらく)。隋の煬帝(ようだい)の作といわれます。小野妹子が太子の使いで海を渡って、首都長安(現在の西安)で謁見した皇帝です。
則天武后の鸚鵡(おうむ)が話した言葉に因むという説もあります
おめでたい演目ということで天皇陛下の即位式でも演じられます。煬帝と則天武后の共通点は身内を多く殺した独裁者
左方の舞です。
つぎは白濱(ほうひん)という韓国から伝わった舞。白濱とは韓国の地名で衣装は近衛兵の制服と言われ、右方の舞です。
途中で稲妻⚡️と雷鳴も時々。
まだ、演目が一つありましたが、ここで舞は終了ですというアナウンス。絹の衣装には雨☔️は大敵。
最後の演奏の器楽曲、長慶子(平安朝に日本で作曲されたと伝わる)が終わると、待っていたかのように、大雨に☔️
中止の判断はほんま的確
雨の綺麗な写真が撮れました