続きです。
発掘品
大安寺の境内には5世紀築造の前方後円墳杉山古墳がありました(家形埴輪、展示No.9)。全長約150メートルで、一部を削って瓦を焼く窯にリユース(瓦の破片、展示No.47)
中の人です☺
— 大安寺のすべて|奈良国立博物館 (@daianjinarahaku) May 30, 2022
展示室では、埴輪と仏像が同じ空間に展示されています。
他ではなかなかお目にかかれない光景かもしれませんね👀
どうして埴輪が大安寺に関係するのでしょうか?
その答えを探しに、是非会場へお越しください✨#大安寺のすべて pic.twitter.com/gOBxOHicL8
陶枕
唐三彩で、実は用途不明
出土した場所が金堂付近で、デザインサンプルとして保管?といわれてます。
#オニやん のオススメ作品を紹介するやん✨
— 大安寺のすべて|奈良国立博物館 (@daianjinarahaku) March 26, 2022
道慈律師が中国から持ち帰ったとされる四角い焼物だやん。
三色の釉薬(うわぐすり)が美しくてウットリ~🥰。#大安寺 の発掘調査で破片がたくさん見つかったらしいやん👀
陶枕って言われるけど、本当に枕にしたのかな~💤。#大安寺のすべて pic.twitter.com/C6kqLUXypz
唐三彩を真似た奈良三彩の陶器の破片(No.31)も展示。
古代もコピー文化
七重の塔などの飾りとされた風鐸、巨大風鈴、の破片も。往時の寺は風が吹くとかなりの音量だったようです。
【H28秋季特別展】大安寺の南辺には、かつて東西に2基の七重塔が建てられていました。写真は西塔の調査の出土品で、塗金された風鐸。南都七大寺で初めて出土した完形品で、現在特別展で展示中です!→https://t.co/KzzthVgXA7 pic.twitter.com/nd6fAGPOQk
— 奈良市 埋蔵文化財調査センター (@naracity_maibun) December 6, 2016
実は「風鈴」の発祥が「お寺」という説、ご存知ですか?お寺では音で邪気を払うための「風鐸(ふうたく)」という青銅製の鈴があり、インドからシルクロードを通って日本にやってきました~! pic.twitter.com/LtAsijD6CG
— KYOTOSIDE (@SideKyoto) June 23, 2021
↓「大」の左横に風鐸の写真
仏像
#奈良国立博物館 で開催中の
— NHK奈良放送局 (@nhk_nara) May 28, 2022
特別展 #大安寺のすべて
後期展示の宝物を紹介中 !#重要文化財 #伝馬頭観音立像#奈良 #大安寺 (奈良時代 8世紀)
会期は6月19日(日)までです ✨ https://t.co/l2rTqRUfuP pic.twitter.com/4TypgbuPmF
菩薩像はカヤの一本づくりで平安仏への過渡期に位置づけられ、資材帳(No.12, 重要文化財)作成よりも後。
後半15分ぐらい仏像の解説◎↓
十一面観音は360度展示だったので、後ろの御顔を拝見できた筈やけど前期展示
現在の大安寺の御本尊である十一面観音立像。
— ニコニコ美術館(ニコ美) (@niconico_nicobi) May 8, 2022
実は約100年ぶりの寺外公開の秘仏で、100年前も奈良博に出陳されていたんだとか!
台座や首飾りの精緻な彫りにも注目です。#ニコ美https://t.co/x83L1ZvXwI pic.twitter.com/0hikwj6NS8
出展中の五体の観音立像(展示No.17-20,いずれも重要文化財)は、手などが後補で、本来の尊格は不明。細かい胸飾りと足元のサンダル状のもの(ストラップに相当する部分が失われた?)が共通。
【奈良・大安寺/楊柳観音菩薩立像(8世紀)】像高168.5cm 。日本では中世以降に流行する楊柳観音として伝えられるが、本来の尊名は明らかではない。菩薩の形式をとりながら、怒りの表情を示す、ほかにあまり類例を見ない姿の像である。 pic.twitter.com/DO4NRFfseu
— 美しい日本の仏像 (@j_butsuzo) June 8, 2022
四天王
寺に伝わる奈良時代の四天王(展示No.21、重要文化財)は平安時代初期の木芯乾漆像。サバイバー像の寄せ集めでオリジナルメンバーではないらしい。興福寺北円堂にある四天王(限定公開)はもとは大安寺にあって、鎌倉時代製作のその模刻(展示No.116,117)も展示。
【奈良・興福寺北円堂/四天王立像(791年)】像高 持国天136.6cm、増長天125.0cm、広目天139.7cm、多聞天134.7cm。各像の持物は全て失われてしまっている。 pic.twitter.com/eXbNXUq6WU
— 美しい日本の仏像 (@j_butsuzo) May 14, 2022
宝誌和尚
パカッ!
と音が聞こえてきそうな宝誌和尚(ほうしわじょう)立像(No.90、重要文化財)ももともと大安寺金堂に安置。360度展示で背中はあっさり。
特別展 #大安寺のすべて #奈良国立博物館
— NHK奈良放送局 (@nhk_nara) May 5, 2022
宝物をシリーズで紹介しています!#重要文化財 #宝誌和尚立像#京都 #西往寺(平安時代 11世紀)https://t.co/l2rTqRUfuP pic.twitter.com/ZV6UCwsECX
中国南北朝時代(5世紀頃)に実在した神通力で知られるスーパー和尚。自分で顔を裂くと十一面観音の顔があられた姿を現した平安時代の像(宇治拾遺物語)。
古代のトキワ荘
奈良時代、寺には多くの高僧が集いました。
義淵
法相宗の僧で、岡寺の開祖で、弟子が行基と良弁全員、百済系らしい。
国宝の義淵像が展示(No.69)。肖像ではなく賓頭盧(びんずる)さん、お釈迦様の弟子を表すという説も。
道慈
寺の平城京移転に尽力し、唐枕コレクションを唐から持って帰ってきたといわれてます。
四聖御影
東大寺の四聖(ししょう)、聖武天皇、行基、菩提僊那、良弁は全て寺ゆかり(展示No.73,重要文化財)。
行基:大仏造営費の勧進(かんじん)って、今なら巨額クラファン係
近鉄奈良駅前の行基像
良弁:東大寺の開基で初代別当
菩提僊那(ぼだいぜんな):インドから帰化し大安寺に居住し、東大寺大仏開眼供養(かいげんくよう)の導師、今ならテープカットで真ん中にいる偉いさん
仏哲:菩提僊那の弟子でベトナム人、大仏開眼供養では雅楽の師、今ならオケの指揮者
早良親王
平安京遷都の際に暗殺の嫌疑をかけられた親王も大安寺にお住まい。
空海
空海は大安寺でスーパー記憶術、求聞持法(ぐもんじほう)を勤操(ごんぞう)から体得後に入唐。
#奈良国立博物館 で開催中の
— NHK奈良放送局 (@nhk_nara) May 27, 2022
特別展 #大安寺のすべて
後期展示の宝物を紹介中!#重要文化財 #虚空蔵菩薩像#東京国立博物館 鎌倉時代 13世紀
会期は6月19日(日)までです ✨ https://t.co/l2rTqRUfuP pic.twitter.com/WbxEAwGtuv
無量の智恵を備える虚空蔵菩薩(胎蔵界曼荼羅の中心)を念じながら古代のチーズ、蘇を作って食べるから実はサイエンティフィック
行教
清和天皇即位の際に、宇佐神宮の神様を勧請して大安寺経由で石清水八幡宮を建立。
京都府八幡市の男山にある石清水八幡宮は明治以前は石清水八幡宮護国寺というお寺でした。山上には仏教の堂塔が建ち並んでいたのです。創建は平安時代初期に遡る。寺の中に八幡宮を創建したのは奈良・大安寺の行教という僧侶。八幡神は八幡大菩薩でもあったのです。「八幡信仰と仏教」は面白いテーマ
— 龍谷ミュージアム元館長のつぶやき (@tirisawa) August 11, 2019
元石清水八幡宮・八幡神社
— gassyou (@gassyou2) October 20, 2020
奈良市
大安寺の旧境内に鎮座する、かつての大安寺の鎮守神。応和2年(962年)の年紀をもつ『大安寺八幡宮御鎮座記』に石清水八幡宮の元宮であると伝えられることから、元石清水八幡宮と称する神社です。 pic.twitter.com/Szj1gMOX6b
中世以降
寺勢が衰え、興福寺と叡尊が復興した西大寺の傘下に置かれます。鎌倉から南北朝時代につくられた舎利容器(No.108、国宝)が非常に繊細な細工で美しい!現所蔵は西大寺。
吐田座 (はんだざ)など絵所(えどころ)も中世に寺に置かれたらしい。
(終わり)