北山駅から老舗中華料理店サカイまで徒歩でランチに。

焼き豚冷麺(太麺で評判に違わず美味しい、年間提供)と餃子(知られてないけどお勧め)をいただきました。その後、北山通りと大宮通りを歩いて正伝寺まで。カフェとパン屋さんが結構ありました。暑くさえなければいい散歩コース。

 

正伝寺は英国のロックスターデビットボウイが指定して、コマーシャル撮影をしたところとしても知られています。

 

 

門を入ったらすぐにいい感じのひんやり感。

 

次の門のあたりも素敵。

 

坂を上って到着。庫裏の左に方丈があります。

 

 

鳴らさなくても受け付けに人がおられました。

 

比叡山を借景とした枯山水庭園には石ではなくて、サツキの刈込が7・5・3に配置。「獅子の児渡し庭園」と呼ばれます。

 

「そうだ京都、行こう」の写真は流石にすばらしいウインク

 

このお寺は臨済宗南禅寺派の禅寺で、鎌倉時代に東巌慧安(とうがんえあん)が渡来僧兀庵普寧(ごったんふねい)を開山としたのが始まり。普寧は鎌倉で鎌倉幕府執権北条時頼の帰依を受けましたが、時頼の死後は宋に戻りました。普寧から慧安への手紙が重要文化財に指定されています。

 

創建当初は烏丸今出川にあったのですが、比叡山延暦寺の衆徒によって破却。その後、上賀茂神社の社家が現在地を提供して、再興。醍醐天皇の帰依も受けました。比叡山の門徒によって、洛北に移り、比叡山の借景というのはなかなか捻った展開です。

応仁の乱の後は、豊臣秀吉と徳川家のバックアップを受けます。現在の方丈は、金地院からの移築。元は伏見城本丸御成殿の遺構といわれています。関ケ原の戦いで、落城の際に自刃した鳥居元忠らの血痕が残った廊下の板を用いた血天井。しっかり供養されているのか、おどろおどろしい感じはなく、縁側に座ってくつろぐことができました。静かです。

襖絵は狩野山楽といわれて、方丈の建物と共に重要文化財。

ご本尊の釈迦牟尼仏にはお目にかかりませんでした。次に北山にいったら圓通寺かな~。

(終わり)