神戸市立博物館に初めて行きました。阪急三宮駅から旧居留地のほうに南下。

お目当ては東山魁夷画伯による唐招提寺御影堂障壁画展(6月6日まで)。何で神戸で?と思ったのですが、画伯は神戸で少年時代を過ごしていました!

約10年かけて完成した襖絵を中心とした全68面の障壁画。↓2018年の画伯の回顧展でも障壁画は大きく取り上げられました。

  https://youtu.be/Vu7sC-SyaJk


唐招提寺は2022年3月まで、平成の大修理のために絵を見ることができないので、貴重な機会です。普段でも年に数日の公開。

 

画伯は唐招提寺の仕事に専念して、最初は日本次は中国でスケッチ行脚をしました。それらの作品が展示されていましたが、多くを長野県立美術館が所蔵。

これは戦時中に画伯が長野県に疎開していたご縁もあるようです。

青を基調にした日本の海は12年ものあいだ日本への渡航を試みる過程で視力を失った鑑真が見ることができなかった風景。

鑑真が戻ることがなかった中国の風景は画伯が70代で初めて手掛けた水墨画、揚州薫風には川べりの柳が風にそよぐ様子。

 




桂林月宵と題された絵。ヘレンケラー女史によると盲の方も月夜を楽しめるので、盲となった鑑真和上も月を愛でたのかしらと思いました。



会場内で上映されたいたビデオは参考になりました。見てから開場をもう一周。



(続く)