8月17日 7ヶ月ぶりに会う1 | 恋のライバルが20歳年下なら諦めますか?
8月17日

 この頃、アクオ君が毎週のように家に来るようになっていた。

 このままアクオ君と一緒にいる時間が増えていって、最後はアクオ君の元へ戻るんだろうな……。

 そう思うようになってきた。


 セナ君と私は、お互いお盆休みも無かったし、会えると思っていなかった。


『今日、会える?』


 セナ君から久しぶりに聞いた言葉。


 大好きな彼からなら、舞い上がるほど喜ぶ言葉なのに……。


 もしかして、またお金の相談?


 真っ先に思い浮かんだ。


『急にどうしたの?』

『会いたいから』


 セナ君の言葉を警戒している自分がいる。


 本当に、何で付き合っているんだろう……。


 取り敢えず会う準備をして、セナ君を待った。

 夜遅く、仕事を終えたセナ君が車で迎えにきた。

「久しぶり」

「久しぶりだね」

 そう返事をして、セナ君の車に乗り込んだ。