9月5日 プレイクラン村
バスを降りてあたりを見渡す
とんでもなく空が広かった
カメラに景色をおさめようとした けど写真ではきっと半分も伝わらないだろう
自分たちがカンボジアで二日間滞在したこのプレイクラン村は電気•ガス•水道が通っていない本当に田舎にある村
この村で色々なことを感じることができた
そしてとにかく村の人が優しく暖かかった
少し離れた隣の家まで散歩しにいった時のこと
若い男の人たちが仕事をしている横で、おばあちゃんおじいちゃん若い女の人子供たちみんなが沢山、ざっと30人近く集まっていた
とても明るく和やかな雰囲気だった
手招きされ迎い入れてくれ自分たちが座れる席をつくってくれる
見ず知らずの外国から来た自分たち なのに驚くほど歓迎された
なんとご飯まで出てきてお腹がいっぱいになるまでいただいた
なんでこんなに優しくしてくれるんだろう
そこにいた子供たち もちろん言葉が通じない でも肩車したりをしたりボールで遊んだり絵を描いたり すぐに距離は縮まった
言葉がない代わりに普段人と話すより多く表情をみた 全く仲良くなるのに不自由じゃなかった
そんな子供たちを連れて村の中を探検しにいった
たかだか出会って1時間あまりの自分たちが村の子供を連れて遊びにいく
日本では考えられないだろう
しかし村の大人たちはそんなことは気にもとめず笑って手を振った
きっとこの村の人達は子供達の顔を生まれたときから知っている
迷子になってもどこのうちの子か把握しているから心配ないのだろう
また子供たち自身も自分の力で家まできっと帰れる
大人同士が信頼し合いまた子供のことも過小評価せず信頼し合って暮らしている
日本のマンション暮らしでお隣さんとすら深く関わりのない自分には、村のコミュニティーが暖か過ぎた
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カンボジアの首都プノンペン周辺はとても栄えている
まさにこの瞬間も新しいビルや商業施設が建設されている
街で買えるコカ•コーラもケンタッキーフライドチキンもいつもの味だ
そんな時ふと思った
カンボジアの人々が、アメリカや日本と全く同じ店のファーストフードを食べ、同じメーカーの車に乗り、同じ機能の携帯電話をつかって会話をする
そんな未来が簡単に想像できた
何となく物悲しく思えた
自分はそんな味気ない環境を一番居心地が良いと感じて日本で生活している
実際、カンボジアにきて日本食よりも先にパスタやピザが恋しくなった自分がいた
プレイクラン村に来て、今しか見ることができない暮らしの中で生活できた
普段と真逆の環境で生活で、村の生きたコミュニティーの生活に触れることができた
TwitterもFacebookも使わなくても人同士が深くつながっていた
カンボジアの田舎にきて、もっと自然な人間らしく生きたい、そして今よりもっと日本のことを知りたいと思った
【文責:広報局1年 奥野寛史】