あれ、現地の人と何か話したっけ?
旅から帰るとそんなことを考えたことはないだろうか。
海外旅行での値切りは新鮮で、どこかわくわくして、
日本で過ごしてるよりも、ありがとうを言う回数は断然多い。
日本人だって対話することが大好きな心は忘れていないはず。
しかし、日本は一言も会話を交わさずに生きていける。そんな国だ。
ちらっと聞いたニュースより、少し読んでみた新聞の記事より、
一言交わした人との会話は忘れないものだ。
コミュニケーションの手段はいろいろある。
しかし値切りだって、道ばたの人との会話だって、
言葉が通じるなら何倍楽しくなるだろう、何倍の情報を得ることができるのだろう。
せっかく日本を飛び出すからこそ、
「対話をしたい」
それが今回の大きな目的。
どんな人とでもいい、どんな話でもいい。
1人でも多くの人と。
1つでも多くの話題を。
1分でも長い時間。。。
カンボジアの何を知れるだろう、カンボジア人の何を感じることができるだろう、
いや、自分のこと、日本のこと、世界のことを知れるかもしれない。
2度目のスタツア。
そんなことを考えながら、
期待と不安を詰め込んだバックパックを背負って、
眠い目をこすりながら目的地の空港に降り立つ。
排気ガスにまみれながら、新しい出会いを求めて。
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文責;2年 鎌田千夏子