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慶應義塾大学公認の国際協力団体S.A.L.の公式ブログです。

私たちは今回、子どもたちのために科学教室を行うということを目的にカンボジアへ旅立ちました。




なぜ科学教室を行おうと思ったか?―それは、カンボジアの教育レベルがとても低く、子どもたちが観察や実験などの体験型の授業を行えていないという現状があったからでした。私は子どもたちに少しでも科学のおもしろさを知ってもらいたいという思いで、このプロジェクトを企画しました。




結果として、プロジェクトは大成功に終わったように思います。子どもたちのものづくりに真剣に取り組む眼差し、弾けるような笑顔を見て、私は本当にやってよかったと思いました。




準備段階では、さまざまな葛藤がありました。カンボジアの子どもたちは、科学に興味を持ったからといって、将来大学などに進んで科学を勉強することはとても難しい。それなのにわざわざ科学教室を行う意味があるのか?ただの自己満足じゃないのか?と私は何度も自分に問いかけました。




しかし、今なら胸を張って



「やってよかった」


と言うことができます。私が子どものときに感じた、あの心躍る気持ち。「これはどうなるんだろう?」と探究していくおもしろさを味わってもらえたと思うと、本当にうれしいです。それは子どもたちの今後の生活にも、きっと役立つものになると思います。




「カンボジアの人々は学ぶことがとても困難な環境にいる。でも、私たちは学びたいことはいつでも学べる、とても恵まれた環境にいる。」



このことを、絶対に忘れてはいけない。みなさんも、このような恵まれた環境の中にいることの意味を、そして、社会に対してどう関わっていくべきなのかということを、もう一度考えてみてください。


自分はまだまだ無力で、社会に対して何も残せない。だから、もっともっと学ばなければならない。くそ真面目でありたい。えぐって、えぐって、死んでいきたい。



【国際局2年】

高井啓輔