普段の生活で買い物をする際、あらかじめ商品の値段が決まっていることがほとんどだ。
しかし旅行へ行くと、値段交渉する必要があることがある。
観光客だからお金を持っているだろうとか、相場を知らないだろうといって、
法外な値段をふっかけてくる場合があるからだ。
エジプトへ旅行に行って買い物をする際、値段交渉が必要で非常に困った。
それまで、「値切る」という行為は相手に申し訳ないと思っていた。
相手を見下すようであり、相手の商品に対する誹謗中傷のような気がして。
しかし、今回の旅で値段交渉のおもしろさを知った。
一種の駆け引きというか、心理戦のようなスリルからだと思う。
私が学んだ、買い物三原則を紹介しよう。
興味を示さない、強気に(にこにこしない)、必殺ボールペン攻撃!
1、まず気になるものがあっても、興味がある素振りを見せない。
→欲しそうにすると、少し高くても買ってくれると思われてふっかけてくるから。
2、最初値段を聞いたら「高い、いらない、ばいばい」と強気に出る。
→相手がその後少しくらい値切ってきても「高いから、いらない」と言い続ける。
帰ろうとすると、逃すまいと安くしてくれる。
「違う店ではいくらだった」、「たくさん買うから安くしてくれ」など言ってみる。
3、どうしても難しいときは、最後の砦。交換条件!
→「じゃあ、この4色ボールペン、日本からのプレゼントにあげるから、~(いくら)にして?」と言ってみる。
最初は、相手が「そんなのいくらでも持ってる、中国人の友達がくれる」とか言ってきても、
ボールペンを凝視する彼ら。隣の店の店員まで来たりする。
彼らの手に渡ったら、手放さなくなるから、交渉が終わるまでお預け。笑
4色ボールペンの効果は絶大だ。黒1色よりも4色がいい。
特に日本のものだと言うと、壊れにくく長持ちするらしく評判がいい。
持っていることで自慢にもなるらしい。
スーパーマーケットなどでは値段が決まっているから、このような交渉はない。
地元市場や、土産物市場でこのような値段交渉が行われている。
幾多の値段交渉を経験して、ネガティブなイメージから、買い物の楽しみの一部になった。
いろいろなものを見て、ほしいものを見つけて、駆け引きして購入する。
所変われば品変る、というが、魔法の4色ボールペンの活躍に感謝したい。
執筆:冨吉香穂里